「安全に影響はない」こそ冷静な判断
北朝鮮のミサイル発射にからんで、またしても、Jアラート=防災無線のバカバカしさが露わになっています。
記事を読んでも、私には「こんなバカバカしいシステムなど、なぜ作りたがるんだろう、なぜ求める人がいるんだろう」という疑問しか出てこないのですが、「作りたがる人」「求める人」「それを報道する人」たちはみんな、バカバカしさが露わになればなるほど、「もっと命令しなきゃ!」「もっと強制的に指示されたいの!」という欲望に、どんどん取り付かれていっているようです。
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・「肝心の防災無線が聞こえなかった人も少なくなかった」
 そりゃ、そうでしょうよ! 音というものは都会なら建物に反響したり、山間部なら山に反響したりして聞こえにくくなる。音量を大きくすればするほど反響するし、かといって小さくすれば遠くまで届かない。おまけに台風や竜巻などの災害では、その音自体に遮られて放送が聞こえなくなる。どだい、細かい情報を音声で広範囲に伝えよう、などと考えることに無理があるのは、少し考えればわかることだろうに。

・那覇市の会社員・松前高広さん(33)は、ミサイル発射の放送を聞いて「怖いね」と家族で語り合っているうちに、再び「上空を通過した」という放送を聞いたそうですが、一刻も早い避難が必要というわけでもなんでもなく、ただ「家族で語り合う」程度のことにしか役に立たなかった防災無線という存在に、少しも疑問は感じないのでしょうか。

・那覇市でバイクショップを営む阿波根直樹さん(36)は、防災無線がまったく聞こえなかったそう。ミサイルが発射されたことは、1時間後に訪ねてきた友人から聞いて初めて知ったそうですが、それでまったく不都合はなかったのですから、防災無線が聞こえなかったからといって何も心配する必要はないですよ。

・那覇市の社団法人職員・下地真弓さん(31)は、職場からたった30メートルしか離れていない場所にある防災無線からの放送が聞こえなかったそう。「普段から聞きづらい」そうですが、防災無線が聞きづらくて生活に困ったことって一度でもありますか? あったら教えて欲しいものです。

・久米島町の防災無線担当者は、「防災無線は台風などでは聞こえない。携帯での周知が有効」と話したようですが、これは唯一、慧眼といえるコメントでしょう。さっさと防災無線など廃止して、携帯やラジオ、テレビなどを活用した情報システムを構築したほうが、最終的にはコストも手間もかからない、確実な情報配信ができるようになると思いますよ。

・「ただメールを受信できなかった人もいる~」
マスコミ、特に新聞というのは、本当に「戦時中の、けたたましく空襲警報が鳴り響くような社会」が好きで、社会を「非常時」に戻したくて戻したくて仕方ないんでしょう(そのほうが新聞が売れますからね)。「大音量で鳴り響いて人心を不安にさせる防災無線が大好き! 冷静に配信されるメールなんかに、その役割を奪わせてなるものか」という強い意志を感じます。

・で、糸満市などいくつもの市町では、人為的なミスで防災無線が流れなかったそう。いくらやってもミスやトラブルばかりの連続なんですから、もうやめりゃいいのに。
しかもその中でも、どの町のことかわかりませんが、「安全に影響はない」と判断して防災無線による放送を見送った町のことを、記事では明らかに「トラブル」のくくりに入れて非難がましく書いています。
「安全に影響はない」と判断し放送を流さなかったのは「トラブル」ではなく、まさに冷静な「判断」そのものでしょう。それで現実にも「安全に影響はなかった」のですから、この自治体の職員の判断は正しかったとほめられることであっても、非難される筋合いはまったくないはずです。
この記事を書いた記者は、いったいどこまで勘違いばかりしているんでしょう。
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カテゴリ:防災無線・広報車・夜回り
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