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乗客の「心」にまで踏み込んでくる車掌の放送
 ある日、あるとき、あ~るところで知人と交わした会話。

 「さっき電車に乗ってるとき、車掌が『高齢者や障害をお持ちの方に、優先席を快くお譲りくださるようお願いします』って放送したじゃん」

 「そうだっけ」

 「言った言った。ま、どうせほとんどの乗客の耳を素通りしてるんだろうけどさ。でも、おれはこのアナウンスを聞かされて、一気に不愉快な気持ちになったね」

 「なんで?」

 「つまりさ。『高齢者や障害者に優先席を譲れ』と放送するのは、優先席についての情報や車内のルールを伝達しているんだと考えれば理解できる。本当は車内に『優先席』ってシールが貼ってあれば十分だと思うけど、まあ、放送するのも仕方がないかとあきらめることもできるよ。でも『快く』の一言は余計だろ」

 「なんで?」

 「だって、『快く譲る』か『嫌々ながら譲る』か『淡々と譲る』かは、個人の内面の問題だろ。どんな気持ちで席を譲るかは人それぞれの自由だし、そのときの状況によっても変わってくる。それなのになんで『快く譲れ』と、心の領域にまで車掌がずかずか踏み込んでくる必要があるんだよ。そう思わない?」

 「……」

 「『座席は快く譲りましょう』なんて言われるのは、小学校のホームルームや道徳の時間だけで十分であってさ。どうして、電車の中で大の大人が十把一絡げに『心の持ち方』を説かれにゃならんのよ。しかも、それを言ってるのは学校の先生でも寺の坊さんでもどこかの法王でもない、ただの鉄道会社の車掌なんだぜ。お前はどれだけお偉い人間なんだ、人様の心にまで踏み込んで説教する資格がどこにあるんだ、とおれは腹が立つけどね」

 「ふうん」

 「おれは別に『高齢者や障害者に優先席を譲る必要はない』と言ってるわけじゃないんだよ。ただ、車掌は『優先席は、高齢者や障害者が優先的に座るための席だ』という情報を伝えれば十分なんであって、いちいち『快く』とか人の内面まで指図するなってことなんだ(ドン!)」

 「ふーん」

 「そういえばこの前さ、電車の通路で吊革に掴まってたら、横にいたじょしこーせーが部活かなんかで疲れてたのか、立ちながら舟を漕いでたのよ。で、前の席が空いたから『君、座る?』って譲ってやったわけ。たぶんその娘は『トム・クルーズ似のかっこいいおじさん、ありがとう!』と感謝してただろうな」

 「それはきっと、『カンニングの竹山みたいな暑苦しいおっさんだし、断るのもメンドクセー』と思って座ってくれたんだよ」

 「そ、そうだったのか! 座席は快くお譲られくださるようお願いします!」
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Author:静かな街を考える会 別館
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