注意看板の残骸を平気で放置する「自称善人」たち
 景観(特に注意・警告・道徳を押しつけてくる看板、貼り紙、のぼり)についての話を続けます。

 前回のエントリー等で挙げた看板のほかにも、不快なバカ看板はこの国のいたる所に、無数にあります。中にはすでに「看板」とすら呼べないものも。

 たとえば、こんなものはどうでしょうか。

とびだし注意?貼り紙.jpg

交通安全?看板.jpg

 上の電柱の貼り紙は、「とび」という書き出しに見えるので、「とびだし注意」とでも書いてあるんでしょう。
 下の交差点の車止めにくくり付けられているのぼりは、無残にも引きちぎれ、風にはためいているので、もはやなんののぼりなのかすらわかりません。かろうじて一番上の字が「交」と読めなくもないので、やはりこちらも「交通安全」とかなんとか書いてあるのでしょう。

 いったい、どういうつもりなんですかね。

 世の中の「自称善人」たちは、こうした看板、貼り紙、のぼりなどを、蟻が砂糖に群がるように、隙あらば街のあらゆる場所に取り付けます。
 取り付けたら取り付けたで、最後まで責任を持って管理するならともかく、その看板がぼろぼろになり、なんの役にも立たなくなり、街の景観を汚らしくするだけの状態になっても、このように平気で放置し続けます。
 うちの周囲にも、こうした看板やのぼりはいくつもありますが、「あ、撤去されてきれいになってる」と感じたことは一度もありません。どれもこれも何年たってもそのままです。
 掲載した下の写真ののぼりなんて、「交通安全のぼり」どころか「交通事故誘発のぼり」にしかなっていませんね。

 自分たちの「善意」や「善行」をアピールし、自己満足に浸りたい「善人気取りの連中」たちの、最も恐ろしいのはこういうところ。自分たちがなんの目的で、何をしているのか、それは本当に役に立つことなのか、むしろ世の中にとってマイナスになっているのではないか、と考えることすらできない点です。

 私は、この手の看板を貼り出す連中のことを想像すると、風俗に行ってヤルことをヤッた後で、「キミもいつまでもこんな仕事をしていないで、まっとうな道を歩きなさい」などと説教するクソオヤジを連想してしまいますね(しかも、割引券を使ってセコかったりして)。
 私が風俗嬢だったら、「どの口で言うとんじゃボケ!」と腹が立つでしょう。
 いや、なんかちょっと違うような気がしなくもないけど、要は人様に対して偉そうに説教する前に、自らのやっていることを少しは振り返ってみろ、ということです。

 こういう連中は、看板を立てたら立てっ放し、ヤッたらヤリッ放し、という点では「看板バイアグラオヤジ」と言ってもいいのかもしれません。なんだそれは。まあ「人に説教をするくせに、自分の行為のでたらめさには気づかない」のはオヤジに限らず、バアサンも若いのも無数にいるわけですが。
 う~ん、書いていて自分でもわけがわからなくなってきた。

 ともあれ、ここに載せた残骸と化した看板は、「とても珍しいから写真に撮った」というわけではないのです。どの街のどんな場所にでも、ちょっと周囲を見渡せば必ず見つけられるほど溢れかえっています。それをいちいち写真に収めるほど私も暇じゃないので、撮影したのはたった2枚というだけです。

 このような汚物同然のものが街中に氾濫しているのに、「日本の道路にはごみ一つ落ちていないぞ」「日本人は高い道徳意識を持っているのだ」「日本は美しい国だと世界にアピールしよう」などと、根拠不明の美化されたイメージだけでものを言う連中がどれだけ多いことか。
 スピーカー騒音の問題(「日本人は静けさを好むのだ」なんて、ウソを言ってはいけません)や、コミュニケーション全体の問題(「いらっしゃいませこんにちわああああ」の連発が「お・も・て・な・し」なのかよ)を含め、日本人の自己イメージと現実との病的なまでの乖離は、取り返しのつかない深刻なところまできているのではないかと思いますね。
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カテゴリ:景観
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