BGMが控えめなコーヒーショップの紹介
 他のエントリーで、東京都内のBGMのない喫茶店や、BGMがあってもそれほどうるさくないコーヒーショップをいくつか紹介していますが、その続き。
 味などは一切関係ありません。ただ「やかましくなく、そこそこ落ち着けるかどうか」だけが基準です。

椿屋珈琲店 池袋茶寮

 池袋駅東口を出てすぐ、ビックカメラとヤマダ電機が並んでいる向かいのビルの地下。絶叫と轟音にさらされるキチガイじみた一角にある喫茶店ですが、店に入ってしまえばBGMの音量は控えめ。店員も機械のような紋切り型でなく、もう少し自然な態度で接客をしてくれました。

 とはいえ数年前、吉祥寺駅の井の頭公園側にある系列店「椿屋珈琲 花仙堂」に入ったときはひどかった。BGMが控えめなのは同じでしたが、店員はキーキーキーキー甲高い声で「よろしかったでしょーかあああああ」「させていただきまああああす」のマニュアル言葉を連発。
 最も腹立たしかったのは、店を出る客に必ず「お足元にお気をつけてお帰りくださああああい」と言っていたことです。

 確かにその店は、外を日本庭園風にあつらえ敷石が並んでいたので、うっかりすると年寄りはつまずくかもしません。しかし、それなら老人や松葉杖をついている人、視覚障害者など「これは声をかけたほうがいいな」という相手に「気をつけてくださいね」と言えばいい(店員が外まで付き添ってやればもっといい)。
 そういう判断を一切せず、誰に対しても「お足元にお気をつけくださああああい」と決まり切った言葉を放り投げてくる、電車やバスのアナウンスと同じ「バカの一つ覚えのご注意放送」には、本当にイライラさせられます。
 そもそも敷石がそんなに危険なら、撤去して平らな通路にすればいいだろうに。

 客が一人帰るたびにレジから響く、「お気をつけくださああああい」「お気をつけくださああああい」の声を聞かされながら飲むコーヒーなんて、うまくもなんともありません。池袋の店はそれがなかったので良しとしておきますが。

フォレスティ コーヒー 永山店

 小田急永山駅改札の目の前にある、セルフサービスのコーヒーショップ。小田急系列の店らしいですが入ったのは初めて。「どうせ、やかましいんだろうな」と思いながらでしたが、意外とBGMの音量は小さめでした。

 まあ、店員が「いらっしゃいませこんにちわああああああ」「たいへんしつれいいたしましたあああああああ」などと、コーナーポスト最上段からの投げっ放しコンビニ言葉を連発するのは耳障りでしたが、もう、どんな店に行ってもこの空疎な言葉から逃げるのは無理だとあきらめるしかないんでしょう。

上島珈琲店 成城店

 成城学園前駅南口にあるUCCのコーヒーショップ。うるさいので二度と行かないと決めた「コメダ珈琲店」と同じフルサービスの喫茶店……と思っていたのですが、セルフサービスの店だったんですね。値段は喫茶店とドトールのような低価格チェーンの中間ぐらい。

 表に出ているメニューを見て「少し値段が高いぶん、落ち着かせろよ」と思いながら入店。ここでBGMがガンガン鳴っていたらすぐに背を向けるところですが、そこそこ小さめの音量で落ち着いた音楽がかかっていたので利用しました。

 しかし、ここも店員の脳天杭打ち式マニュアル接客は同じ。特に怒りが湧いたのは、カウンターでコーヒーを受け取った後、「お足元にお気をつけてお持ちくださああああい」と、すべての客に言っていたこと。ここでもまた「足元に注意しろ」です。

 いったいこれは、なんなんだろう。別にこの店は床がぐにゃぐにゃのたうっているとか、配線がうねって凸凹しているというわけではありません。もし、そんな店だったら「さっさと直せよ」というだけで、床は当然のように「平ら」でした。
 それなのに、いちいち「お足元にお気をつけくださああああい」と、老若男女すべての客に言わなければ気が済まない接客というのは実に不思議です。「日本には、まともに歩ける人間が一人もいなくなった」とでも思っているのでしょうか。

 セルフサービスだから、当然、コーヒーを運んでいる途中につまずいてこぼしてしまう客も、たまにはいるでしょう。この「お足元にお気をつけくださああああい」の氾濫は、そういう客に「店の責任でございますううううう」とペコペコして、代わりのコーヒーを無料で提供するのも癪だから、「ほーら、あらかじめ“気をつけろ”と言っただろ」というアリバイ作りのためなのか。
 それとも、相手を見ずに、誰彼かまわず「お足元にお気をつけくださああああい」と言い放つことを「やさしさ」だと勘違いしているのか。

 本当に「やさしい」なら、セルフサービスだろうがなんだろうが、「こりゃ、足元がおぼつかないな」という客のコーヒーは店員が運んでやればいい。そして、普通に歩いている中年のおっさん(私)のような客には、「足元に気をつけろ」などと人を小バカにするようなことは言わないほうがいい。

 飲食店で料理を出した後に「ごゆっくりどうぞ」と言うのは、「こんにちは」や「ありがとう」と一緒で「礼儀の言葉」として受け入れることができます。「そんなこといちいち言われんでも、ゆっくりしたければするし、したくなければせんわ!」と腹を立てることはありません(言い方にもよりますが。「ごゆっくりどーぞーーーーー」とだらしなく語尾を延ばし、いかにも「そう言えとマニュアルで決まってるから付け足しただけー」という言い方なら腹が立ちます)。
 しかし、「お足元にお気をつけくださああああい」というような直截的な「注意」は、相手や状況に応じて言うべきであって、溝がすり減ったレコードのように、ただ自動的に繰り返す言葉ではないはずです。私は「お足元にお気をつけくださああああい」と言われると、「余計なお世話だ!」と言い返すこともあります。

 ま、この店もそうですが、セルフサービスのコーヒーショップは音楽さえ控えめなら、カウンターのない階に移れば店員の声が聞こえないので静かに利用できる。それが唯一の取り柄でしょうか。
 ここ1年ほどの間に入った店で、BGMがうるさくてぶちキレそうになったコーヒーショップは、「エクセルシオール カフェ 都立大学駅前店」「プロント 池袋東口店」などいくつもあります。
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カテゴリ:店・施設・商店街
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Author:静かな街を考える会 別館
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