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「切符は目的地まで買いまちょう」と説教するJR東日本
 クイズ「電車の乗り方」の時間です。
 「電車に乗るとき、切符はほにゃららまで買う」。この「ほにゃらら」に当てはまる言葉で、次のうち正解はどれでしょう。

 1.「電車に乗るとき、切符は『目的地』まで買う」
 2.「電車に乗るとき、切符は『終点』まで買う」
 3.「電車に乗るとき、切符は『有り金はたく』まで買う」
 4.「電車に乗るとき、切符は『お腹が痛くなる』まで買う」

 正解は1番「電車に乗るとき、切符は『目的地』まで買う」です。正解者全員に伊東温泉ハトヤホテルの2泊3日宿泊券をプレゼント!

 ……って、こんなクイズを間違える人がいるんでしょうか。もし本当にやったらハトヤが倒産するよ。

 しかし、JR東日本は「世の中『切符は目的地まで買う』ことを知らないアホばかりだ」と思っているようです。去年の7月、JR五反田駅に行ったとき、改札口でこんなアナウンスを聞かされました。

JR五反田駅アナウンス.mp3

 改札の「ピンポーン」をはじめ、周囲の暗騒音がうるさいし音が反響するしでよく聞き取れませんが、要はこれ「電車に乗るとき、切符は目的地まで買いまちょうね~。そうしないと係員が切符を確認するなど時間がかかりまちゅよ~」と言っているのです(後半、「ICカードで乗るときは自動改札機にしっかりタッチちまちょう」とこれまた余計なお世話を言っているのですが、今回そちらは無視します)。

 いったいこれは、なんなんでしょうか。

 私はこの日、五反田駅の改札で風俗嬢仕事の取引先と待ち合わせをしていて、約束の時間の10分前に着いてしまいました。駅の改札で待ち合わせをすると、やかましいアナウンスを聞かされるから嫌なのですが、先方の指定じゃ仕方がない。でも、まさかこんなバカげた放送を聞かされるとは。
 このときは結局、相手が10分ほど遅れてきたので、20分間もこのアナウンスを繰り返し繰り返し聞かされました。1回あたり約45秒なので30回近く。もう気が狂う寸前です。

 でも、改札を通る人も周囲で待ち合わせをしている人も涼しい顔ばかり。こんな放送をする駅員も、何一つ疑問を抱いていないんでしょう。そんな光景を見ると、駅に限らずアナウンス地獄としか言いようのないこの国の状況に、あらためて愕然としてしまいます。

 このアナウンスがおかしいのは、第一に「電車に乗るとき、切符は目的地まで買う」という幼稚なことを、いちいち「JR東日本なんとかキャンペーン」(「なんとか」の部分はよく聞き取れない)と名付けて大げさに放送する必要がどこにあるのか、という点です。

 「電車に乗るとき、切符は目的地まで買う」ことを知らない人間がいるんでしょうか。いるとしてもそれは「まだ電車の乗り方を知らない幼児」「アル中やシャブ漬けで頭がおかしくなった人」「ボケ老人」ぐらいでしょう。そういう人はそもそも「切符は目的地まで買いましょう」とアナウンスしても理解できません。

 まともな文明国の人間が「電車に乗るとき、切符は目的地まで買う」ことを知らないはずはないのですが、キャンペーンと称してまでアナウンスを流すということは、もしかすると日本は去年、初めて鉄道が開通したばかりの未開国か何かなんでしょうか。
 少なくともJR東日本はそう考えているらしいのですが、こんな放送を聞かされて「バカにするな!」と怒らない日本人はちょっとどうかしている。

 次におかしいのは「電車に乗るとき、切符は目的地まで買う」は、必ずしも正解ではないという点です。

 少し考えればわかる(考えなくてもわかる)とおり、電車で「乗り越し」をした経験は誰にでもあるでしょう。新宿で切符を買い、渋谷で降りてキャバクラに行くつもりだったけど、急に予定を変更して目黒のSMクラブに行った(どうしてそういう例になるのか!)。
 そんなときどうするか。窓口や自動精算機で乗り越し分の料金を精算すればいいだけです。

 それは別に咎められることではないし、JRから「切符はあらかじめ目的地まで買いまちょう」と説教されることでもありません。降りるとき、切符を目的地まで買った場合より精算で時間がかかるのも「自明の理」です。
 なのになぜ、こんな放送を頭ごなしに聞かされなければならないのか。

 おそらくこれは、JRが駅員の手間を減らしたいから放送しているんでしょう。今は大抵の駅に自動精算機があるので、駅員の手間など大したことはないはずなのに、それでも窓口に来る乗客を減らしたい。
 自動精算機に行列ができると「オレ様を並ばせるな!」と怒鳴り込んでくるバカな客もいるだろうから、そいつらを撲滅したいという意図もあるのかもしれません。

 しかしいずれにせよ、JRの本音は「係員が切符を確認するなど、お客様にお手間をかけますよ」ではなく、「係員が切符を確認するのが面倒だから、あらかじめ目的地まで買っておけよこの野郎」じゃないんでしょうか。「切符をごまかしてキセルする奴は許さねえぞ」の意味合いもありそうです。それを真綿でくるんだような、おためごかしの言葉でアナウンスしているだけ。

 これは想像に過ぎませんが、どんな理由であれ「切符は目的地まで買いましょう」といちいちアナウンスを流すというのは、いくらなんでも人を見下し過ぎている。そして「歩くときは前を見るのよ!」と同じレベルの説教を聞かされて、怒りもしない99%以上の日本人の鈍感さには、あらためて驚くばかりです。

 まあ、日頃から「手すりやつり革につかまりましょう!」「足元に気をつけましょう!」と、耳にタコができるほど説教されて何も感じないのだから、こんな放送ぐらい屁でもない。そもそも誰も聞いちゃいないというところなんでしょう。去年、このアナウンスがJRの駅で流されていたことを、いったいどれだけの人が気付いたのでしょうか?
 どうせ誰も聞いてないなら、やめりゃいいんだバカバカしい。

 この「なんとかキャンペーン」のアナウンスが、どれくらいの期間、どれくらいの駅で流されていたのか知りません。私が聞かされたのは五反田駅だけでしたが、この日以来、JRの駅に行くのがますます嫌になりました。
 キャンペーンと言うからには、今年もやるんでしょうか。本当にくだらないねこの国は。
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Author:H・K
市民グループ「静かな街を考える会」会員H・Kのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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