8年ぶりに復活した「絶叫選挙」の結果は……
 案の定、選挙が終わると、あれほど溢れかえっていた「選挙カーうるさい」の声もどこへやら。まるで何事もなかったように日常が繰り返されています。

 あらためて、なぜ、今回の選挙(市議選)をここまで「うるさい」と感じたか(本当に地獄だった)考えてみたのですが、前回、2011年の統一地方選挙は東日本大震災の直後だったので、選挙カーを使わないなど「自粛ムード」の中で行われたためじゃないでしょうか。それが今回は「通常」の選挙になってしまったので、8年ぶりに立候補者どもの「やりたい放題」が復活してしまった。

 私の住んでいる市の前回の市議選で、選挙カーを自粛していたかどうか、はっきりとは覚えていません。ただ、私は日記代わりの簡単なメモをつけてますが、11年の春に「選挙カーうるさい」というような言葉は出てきません。その前、07年の同じ時期には「選挙がうるさい」と書いてあるので、やっぱり11年はある程度「静かな選挙」だったんじゃないかと思います。

 前回の選挙の自粛ムードは全国的なものだったので、今回は8年ぶりに、日本中で選挙カーや街頭演説の絶叫が大爆発してしまった。それで「選挙カーうるさいよ」という声が溢れたのではないでしょうか。
 もちろん、その間にも国政選挙だの知事選だの、いろいろな選挙が行われているわけですが、やっぱり狭い地域で何十人ものアホが叫び続ける区市町村議員選挙のうるささは飛び抜けていますから被害は甚大です。

 でも、いくら選挙期間中に「うるさい」と言い続けても、それで選挙カーや街頭演説がなくなるわけじゃありません。本当に静かで実のある選挙を実現するなら、政治屋の意識を変える、公職選挙法を見直すといった具体的な成果が必要なのに、それを求めて動こうという人はまったくいません。せいぜいツイッターで「選挙カーうるさい!」とぶつぶつ言っている程度です。そして選挙が終わったらそれまでよ、と。

 まあ、人のことは言えません。私もこんなことをぶつくさブログに書いているだけで、別に政治屋や選挙管理委員会に「選挙の仕方を見直せ」と要求したわけではないし、「静かな街を考える会」として何か行動を起こしたわけでもありません。ぶっちゃけ、そんなことをしても無駄だというあきらめの気持ちしかないからです。

 ただ、いつまでもこのままなら、選挙のたびに「選挙カーうるさい、演説うるさい」と、死ぬまで悩まされるだけだということは、もう少し真剣に考えたほうがいいんじゃないでしょうかね。そして、自分が「うるさい」と思うなら、自分自身でなんとかするために動くしかないということも。「選挙カーはNO!!」と言わないと。

選挙カーNO!!01.jpg

 間違えた。

選挙カーNO!!02.jpg

 ……選挙カーを「うるさい」と言うと、「立候補者の名前を周知するために必要なんだ!」だの「選挙ムードを盛り上げるのは大切だ!」だの、揚げ句の果てには「選挙カーの否定は言論の自由の否定だ。民主主義が死ぬんだぞ!」だのと言い募るバカが多いです。
 じゃあ逆にお聞きしますが、選挙カーを自粛した前回の統一地方選挙では「民主主義が死んだ」んでしょうかね。もし死んだというならそんな選挙は無効にすべきだと思いますが、当選した議員はこの4年間、議員であり続けていたわけです。そいつらは「ゾンビ議員」か何かなんですかね? ま、ある意味では政治屋なんてみんな「ゾンビ」みたいなものかもしれませんが。

 「選挙ムードを盛り上げ、投票率を上げるためにも選挙カーは必要だ」もナンセンス。今回の統一地方選挙は、多くの選挙区で投票率が過去最低を記録したと報道されています。分析の仕方はいろいろあるでしょうが、少なくとも選挙運動を自粛した選挙より、バカみたいな乱痴気騒ぎが復活した選挙のほうが投票率が下がっているという「事実」を、どう説明するんでしょうか。

 そもそも、選挙カーがなければ民主的な選挙にならないというなら、そんなものがない国々の選挙はまともじゃないということになりますが、そうなんでしょうか。私には、ひたすら名前を連呼し、駅前や住宅地という人様の家の前で絶叫演説を繰り返す日本の選挙のほうが、キチガイ沙汰としか思えませんけどね。

 あらためて、前々回のエントリー『憲法学者が語る「表現の自由と拡声機」』へのリンクを張っておきます。ここで憲法学者の奥平康弘氏が語っていることは、非常に示唆に富んでいます。というか、憲法学者でなくても「当たり前」の感覚を持っている人なら、すんなり理解できる内容だと思うのですが……そうでないのがこの国の人々なんだよなあ。
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カテゴリ:政治家・団体・デモ
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Author:静かな街を考える会 別館
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