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「日盲連」から本会代表へのインタビュー
 町にあふれる過剰なスピーカー音を少しでも減らしてほしい。それが本会の活動主旨ということになりますが、そうしたスピーカー音の中には、視覚障害者のために鳴らす案内音・サイン音(視覚障害者は「音印」とか「耳印」と言うようです)というものがあります。

 言うまでもないことですが、視覚障害者にとって必要な案内音までなくせということはありません。ただ、音の大きさとか、どのような音色で流すのか、といった点にはもっと工夫の余地があるのではないか。
 そもそも、日本の町は駅だろうが商業施設だろうが、どこに行ってもおせっかいで、やかましいスピーカー音だらけ。その氾濫する音の中で視覚障害者のために案内音を流しても、音の洪水に埋もれてしまって、本当に役に立っているのかどうか端から見ているとどうもよくわからない。
 そうした疑問について聞いたり、意見交換をしたりするために、視覚障害者との対話は本会としても重要だと考えていました。

 本会が年に一度発行している機関誌『AMENITY』30号(2012年)に、視覚障害者団体「社会福祉法人 日本盲人会連合」(日盲連)情報部部長・大橋由昌氏へのインタビューが掲載されています。上記の疑問に答えてもらい、「音」について率直な意見交換をしています。

 そのインタビューの後、今度は逆に日盲連から本会の代表C.J.ディーガンさんへのインタビューがあり、その様子が日盲連の月刊音声雑誌『声のひろば』で公開されていました。
 ところが、いつの間にか『声のひろば』のバックナンバー公開が過去3カ月分のみになり、インタビューを掲載した号は聞くことができなくなってしまったようです。
 それではもったいないので、ここに音声ファイルをアップし、ついでにインタビューの内容を書き起こしておきました。

 『声のひろば』インタビュー(約11分).mp3

――――――

「その音は必要ですか?」
静かな街を考える会、C.J.ディーガンさんからのメッセージ

大橋 「静かな街を考える会」というのは、どういう会なんでしょうか。

ディーガン 名前からすると、ただ街を静かにするというだけのように思われるかもしれませんけれども、会が作られたときの名前は「拡声器騒音を考える会」で、数年前に今の名前に変えました。町の暗騒音とか電車の音とかではなく、人為的な音、放送とかメロディーとか、そういうものを意味しているんですが。文化騒音とも言いますけれども、無理やり聞かせられる音というものなんです。うちの会の目的は、そういった音を少しでも小さしてもらおうという主旨の運動です。

大橋 私ども視覚障害者としますと、なるべく耳印、音印がほしいわけですけれども、そういったこととの兼ね合いではいかがなんでしょうかね。

ディーガン たとえば次の駅がどこなのか、どちら側のドアが開くのかについては個人的に私もそうですし、ほかの会員の多くも必要ではないかと思っているんです。目が見えても、あまり乗らない路線でそれくらいの放送があれば助かるわけです。だからなんでもそういった放送をゼロにしようということではなくて、よけいな音をなるべく出してほしくないんです。

大橋 確かに、僕は渋谷の駅を利用しているんですけれども、こんなに大きな音はいらないよなというところはよくありますけれども、ああいうのが特に気になるわけですよね。

ディーガン そうですね。どうしても放送とかメロディーが耳に入ってしまえば、当然ですが脳まで到達しますので、思考の邪魔をされるわけです。

大橋 (本会からのインタビューで)すごく感じたのが、地下鉄の駅の中で階段のほうを教える「ピヨ、ピヨ」という小鳥の音は非常に不自然で、頭の中に響いてよくないという話を初めて聞きまして、そういう感覚の方もいるんだということで、むしろ無機質なピンポーンとかいう音のほうがよろしいということですよね。

ディーガン そのとおりです。

大橋 それは、会の方の共通した認識なんでしょうか。

ディーガン 共通した認識と言ってもいいですね。誰も鳥の声がいいとは思っていないですね。

大橋 そうですか。私たちもこれから音を出してほしい――たとえばハイブリッド車の疑似エンジン音にしてもそうですし、そういう音を出してほしいという一方で、必要最小限の音にしてほしいという、みなさん方の要求もあるんだということが、今日、わかりましたので、これからお互いにそういうところから、接点をどう見いだしていくかというところでしょうかね。

ディーガン そうですね。電気自動車とかハイブリッド車は非常に静からしいので、音が必要だということを私も認めますが、一番恐れているのは、メーカーごとに競合して「うちの車の音はこうだ」とメロディーを出したりすることなんです。本当のエンジン音、あるいはブザーみたいなものであれば問題ないです。もちろん音量の問題はありますけれども、音量そのものがいつも問題とは限らなくて、音が小さくても――たとえば隣にステレオヘッドホンをつけて音楽を聞いている人がいて、その音が漏れたときに、実際は小さな音なんだけれども、やっぱりすごくイライラすると思うんです。そういう意味で「意味のある音」、メロディー、放送、増幅された人の声、そういうものが一番我々にとって邪魔な存在で、もちろん必要な場合もありますけど、よけいなものが多過ぎると思ってます。

大橋 会は全国組織ということですけれども、ディーガンさんは代表になって何年くらい。

ディーガン 7、8年前です。会を作ったのは私じゃなく横浜に住んでいる人なんですが1984年で、その人は残念ながら「何をやっても音がなかなか減らない」と精神的に疲れちゃって辞めてしまったんです。

大橋 今日、僕もカルチャーショックの部分はあるんですけど、私たちはいろんなところで音印を要求してますので、そういう意味で拡声器に限らないですけど、あまり意味のない音を出してほしくないという団体の方がいらっしゃるということで、ひょっとしたらかなり意見対立があるのかなと思って半分身構えていたんですけれども、お互いの認識の一致点もあるんです。要するに電車の中のアナウンスにしても、「お忘れ物にご注意を」とか「足元にご注意を」とかは言わなくてもいいことであって。ただ、私たちとしては駅名であるとか最低限のものはほしいということを申し上げたら、それはよくご理解いただけたんで、私たちも騒音の町を望んでいるわけではないので、これからもみなさんのご意見なども聞きながら、私たちはやっぱり音印は要求していきますし、まあ過度な要求はしていく必要はないと思っているんですけれども。ディーガンさんとしてはどういうご要望がこれから私どもにありますでしょうかね。

ディーガン 先ほどの、特に鳥のさえずりの疑似音がすごく嫌で、そういうことをJRや鉄道会社に言って、別のピンポーンとかブザーとか、もっと無機質な音に変えさせていただけたら非常にうれしいんですけれども。

大橋 私たちとしては、別に方向を知るには小鳥の音で絶対にやってくれという要求ではないので、そのへんは何かのときに言えると思うんですけれども。とても貴重なご意見はお伺いしました。最後に何かコメントなどありましたら。

ディーガン たとえば、駅の近くの大型スクリーンいうのは都条例で違法なんです。我々はもう何度も都とか市とかスクリーンが設置してあるところに行って訴えましたけど、全然聞き入れてもらえなかったんですが、逆に目の不自由な方でそれが邪魔だと思う方がいらっしゃいましたら、ぜひ違法だと訴えていただければと思います。
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Author:静かな街を考える会 別館
市民グループ「静かな街を考える会」会員のブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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