音楽聞くバカ聞かせるバカ、それに文句も言わぬバカ
 昨日、NHK-BSの『世界ふれあい街歩き』(フランスのボルドー)を見ていたら、バカでかいスピーカーをキャリーバッグのように引きずり、大音量で「ファンク」を鳴らしながら歩いていた二人のフランス人が、「僕たちはエゴイストじゃないからね。このすばらしい音楽を、みんなにも楽しんでほしいのさ!」みたいなセリフを吐いていて、「お前らアホやろ!」と、思わず頭に血が上りました。ま、このシーンを見て怒る人間もそうはいないと思いますが。

 「音楽好き」を自称する人間って、これだから嫌いなんだ。「自分が好きな音楽を、誰彼かまわず聞かせてやるぜ! だって、誰もがこの音楽を好きなんだからな!」と決めつけるその態度、考え方のほうがよほど「エゴイスト」だと、そんな簡単なことにこういう連中は、どうして気づくことができないのだろう。「音楽は世界だ!」なんて言うのは勝手だけど、その世界に他人まで巻き込まないでくれ。

 日本では「ラジカセで音楽を鳴らしながら歩くバカ」はほとんど見かけませんが、その代わり駅前で我が物顔に演奏する路上ライブや、防災無線、街頭ビジョン、駅メロなどなど、どこへ行っても「この音楽を聞け」という押しつけがましい態度がまかり通り、それに文句も言わない人ばかりあふれています。
 海外(欧米)はそういう「集団(権威)による音の押しつけ」が少ない(教会の鐘の音くらい?)代わりに、ラジカセを持ち歩き一日中ロックだのラテンだのを流したり、ホームパーティーなどで大音量で音楽をかけたりする「個人主義的なバカ」が多いのは、国民性の違いなんでしょう。国によっては車のクラクションが猛烈にうるさいみたいですが、これも「個人の発する音」ですからね。

 私は自分でCDをかけたり、ラジオをつけたりして音楽を聞くことなんて、年に一度もありません。そんなことしなくても、町に出ればもちろんのこと、家にいたって防災無線だのトラックからの「ピロリロリーン」のアラームだので、1日に何度も音楽を無理やり聞かされるし、ちょっとテレビを見れば、過剰なBGMや効果音(おまけに、おびただしいテロップ!)でお腹いっぱいになってしまうからです。それ以上「音」や「音楽」を聞きたいなどと、これっぽっちも思いません。
 そんな気持ちは、自分の好きな音楽を「誰もが好きに決まってる」と押しつけて悦に入っている「エゴイスト」さんには、到底理解できないんだろうね。
関連記事


カテゴリ:騒音をめぐるあれこれ
TOP PAGE

 <<(次)深夜の救急車が撒き散らす「ゼロリスク症候群」

小学生の「異性アピール」が凄まじいわ(前)>>
 
■パンくずリスト

TOP PAGE  >  騒音をめぐるあれこれ >  音楽聞くバカ聞かせるバカ、それに文句も言わぬバカ

■プロフィール

Author:静かな街を考える会 別館
市民グループ「静かな街を考える会」会員のブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

下記の「カテゴリ」から、気になるテーマを選ぶと読みやすいと思います。また「ブログ内検索」で検索すると、その言葉の含まれたエントリー一覧が表示されます。

「静かな街を考える会」については、このブログのトップエントリーで簡単にご説明しています。詳しくは「静かな街を考える会」のホームページをご覧ください。

■最新記事
■カテゴリ
■月別アーカイブ

■全記事表示リンク
■ブログ内検索

■会員の著書
■リンク
■RSSフィード
■QRコード

QR

■アクセスカウンター

FC2Ad