築地にある新聞社記者のおもろい「コント」
 批評家の小浜逸郎氏が、今日、更新したブログで「デモ」について、「よくぞ言ってくれました!」と踊り出したくなるような記事を書いています。

 小浜逸郎・ことばの闘い
 「毎朝新聞若手記者の会話」

 とにかく読んでみてほしいのですが、簡単に内容を紹介すると、小浜氏が「築地の喫茶店」で本を読んでいると、隣の席に「すぐ近くにある毎朝新聞」の記者が二人やってきて、自社の社説について「いくらなんでもちょっとひどいんじゃないか」と話し合う様子を耳にしたので「忠実に再現した」というものです。
 なお、毎朝新聞は言うまでもなく架空の名称ですが、記事の中に出てくる「社説」は、5月15日付朝日新聞に掲載された本物です。

 この会話が、本当にあったものなのか、それとも小浜氏が(社説の引用以外は)創作したものなのかは、よくわかりません。カテゴリー分けが「コント」になっているところが面白いのですが、とにもかくにも「現実にあってもおかしくない会話」として読んでみると、実に興味深いものがあります。

 私はデモ――正確には「デモ騒音」――について、言いたいことが山ほどあります。それは要するに「うるさいデモはやめろ」ということなのですが、なかなか書くのがおっくうで延ばし延ばしにしてしまっています。
 この小浜氏の記事は、本人の真意はともかく、今の日本で繰り広げられている、ヒステリックでやかましいだけの「デモ」をおちょくったものとして読めるので、非常に痛快ですね。

 それにしても、私も朝日新聞をとっているのですが、社説なんてくだらない欄は読まないので、こんな「中学生みたいな幼稚な調子」のアジテーションが掲載されていたとは知りませんでした。古新聞の中から取り出してみると、本当に5月15日の朝刊にこの社説が載っていたので、びっくりしてしまいました。つーかこれマジ、ヤバイっす。

 「重低音のリズムを刻むサウンドカーを先頭に」なんてくだりを読んだときは、卒倒するかと思いましたが、そんなことやってるんですか、デモをする奴らって。「集合場所の公園で約400人が声を合わせ、コールの練習を始めた」って、こんなものは中学生どころか幼稚園のお遊戯の延長線上ですね。野球場でバカ騒ぎを繰り広げる応援団なんかも同じです。

 私は、結論だけ書くと「街頭や路上という公共の場所で、自分の意見を表明する『デモ』をやめろと言うつもりはない。それは民主主義国家としてあっていい。けれども、せめて『絶叫』したり『騒音』を垂れ流したりせず、『静かなデモ』をしようという配慮くらいできんのか。プラカードだけ掲げながら穏やかに行進するとか、黙って座り込みをするとか、やり方はいくらでもあるだろう」というのが、デモに関する持論です。

 屋内の集会場なら好きなだけ声を張り上げればいいし、まあ屋外でも、だだっ広い公園などで演説をするくらいはいいでしょう(都内なら、それに適した場所はいくつもあります)。
 でも、永田町だろうが繁華街だろうが住宅地だろうが、所かまわず太鼓を叩き、ラジカセからけたたましい音楽を鳴らし、拡声器まで使ってギャーギャー大声で喚き散らし――さらに「重低音のリズムを刻むサウンドカー」なんてものまで使ったりして――「今、目の前にいる人達」に対する配慮もクソもなくひたすら騒ぐ「デモ」なんて、本人たちがどれほど崇高な目的でやっているつもりでも、ただの自分勝手な「暴騒音」つまり「音の暴力」に過ぎません。
 私はそのことを、ある社会学者のあきれるような発言を引用して、このブログに書こう書こうと思っているのですが、なかなか面倒で書いていません。

 今回の小浜氏の記事を私は、「ただ情緒に流されて絶叫すること」に熱中している「デモ」好きな連中の、周囲に対する想像力や論理的にものを考える力のなさを揶揄したものとして読みました。そして記事自体が面白かったと同時に、「こんなふうに、人からまともな思考力を奪おうとするアホな『社説』が、本当に新聞に載っているんだなあ」と思うと、ひたすら背筋が寒くなってしまいました。

 私は安倍も気にくわないですが、「みんなで同じことを考えましょう! やりましょう!」と絶叫して、日本を「戦前」に戻したがっているのは、果たしていったい誰なんでしょうか。
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カテゴリ:政治家・団体・デモ
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