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バス停に止まるたび緊急地震速報発令!
 本当に、世の中には「もっともっと音を鳴らしてやらないと、物事に注意を向けたり判断したりすることができないバカばかりだからな」とか、「もっと音を鳴らしてくれないと、私は自分が何に注意したらいいか、どう行動したらいいかわからない!」とか言いたげな人が、どれだけたくさんいるんでしょうか。
 1カ月ほど前の朝日新聞の記事。

――――――

 緊急地震速報!? 案内音に苦情、変更

 関東バス(中野区)の路線バス内で流される音声案内の電子音が「緊急地震速報に似ている」との苦情を受け、同社は28日、音を変更した。
 JR吉祥寺、三鷹、武蔵境各駅を発着する路線を運行する武蔵野営業所の約80両。2月15日、車内で流す音声広告の更新に合わせ、「次、とまります」の音声の前に数秒間の電子音を入れた。これに対し「緊急地震速報に似ていて驚く」と2件の苦情が寄せられた。
 同社によると、音は営業所が数種類から選ぶ。その際、緊急地震速報と似ていると感じた社員はいなかった。「不快に思う方がいるのは事実で、早急に変更した」

関東バス案内音.jpg

――――――

 緊急地震速報がどんな音か、私はあまりテレビを見ないのでよくわかりませんが、「ピロリロリーン! ピロリロリーン!」といった、かなりやかましい音だったような気がします。
 そんなけたたましい音をバスの車内で鳴らすという関東バス社員のあまりにも鈍い感覚は、もう、どうしようもないと思います。「驚くから別の音にしてくれ」という乗客からの苦情は、至極まっとうなものでしょう。

 私はたまにしかバスに乗りませんが、降車ボタンを押したときに流れる音は「次、止まります」というアナウンスか、その前に注意音を加えるにしても、家庭の玄関チャイムのような比較的おだやかな「ピンポーン」という音で十分だと思います。実際にほとんどのバスは、そんなものじゃないでしょうか。「ピンポーン。はい、次、止まります」
 そもそも、昔は降車ボタンを押したときに鳴るのは「ピンポーン」という音だけで、いちいち「次、止まります」なんて言うようになったのは、比較的最近のことのように思うのですが、どうなのでしょうか。

 私は、バスの中で乗客が降車ボタンを押したときに、「ピンポーン」というやわらかめの音を鳴らすのは別にかまわないと思います。ボタンを押しても音でリアクションがなかったら、大抵の乗客が「ちゃんと止まるかな」と不安になるのも当然だと思うからです。
 でも、「次、止まります」とアナウンスをするのは、細かいことを言えばそれだけでかなり不愉快なのです。というのは、いちいち「次の停留所に止まります」とバカ丁寧に説明するよりも、「バスの中で『ピンポーン』という音がしたら、それは次の停留所に止まる合図」だということを人々がちゃんと認識して、いちいち具体的なことをあれこれ言われなくても判断したり行動したりできる、そんな「余地」を社会に残しておくのは、とても大事なことだと思うからです。

 今の世の中は、そういう「余地」をどんどんなくしていこうとしています。ありとあらゆる場所でスピーカーから「次はああするぞ、こうするぞ、だからあなたはああしなさい、こうしなさい」という命令まがいの放送が流されていて、そんなアナウンスをするほうも聞かされるほうも、「ちょっとおかしいんじゃないか」と思わない人ばかりです。
 アナウンスだけでなく生身の人間がすることも同じ。いろいろな店の店員だって、いちいち自分の行動を口に出して「説明」しないと気が済まない、一種の「アナウンス病」にかかっている人たちばかりです(それは店員自身のせいではなく、そんなやり方をさせる経営者や社会の風潮が悪いのですが)。

 たとえば、スーパーやコンビニのレジでレシートを受け取るとき、わずか4、5秒でも間が空くと「ただいま、レシートをお出ししております!」と、バカバカしいほどご丁寧に言ってくる店員がいます。そんなことは見ればわかるっちゅーの。
 こんなふうに言われると、私はまるで、腹を空かせてむずかる幼児を「今、お皿を出ちてまちゅからねー、もうちょっと待ってねー、はいできまちたー!」と、なだめようとしている親か何かの態度と同じとしか思えず、「大の大人に向かって失礼な」という不愉快さしか感じないのですが、ほとんどの人はこういう接客を「丁寧だ!」「説明してくれてうれしい!」などと言って喜んでいるようです。

 私は、そんな「幼児扱いされて喜ぶ社会」が嫌で嫌で仕方ありません。

 この記事の事例で言えば、関東バスが「次、止まります」の前に、緊急地震速報のようなけたたましい注意音まで加えて平然としていられるのは、バス会社が「もっと強烈な音を鳴らしてやらないと、アナウンスに注意を向けることができないバカな客ばかりだからな」と判断したか、乗客が「もっともっと注意音を鳴らしてくれないと、自分がアナウンスに注意すべきかどうかわからないの!」というアホな要求をするようになったかのどちらか、あるいはその両方なんでしょう。
 それが幼児化社会ということです。

 「ピンポーン」のような控えめな音か、「次、止まります」のアナウンスか、せいぜいその両方を組み合わせるところまではかまわないとしても、いちいちバスが止まるたびに緊急地震速報まがいのけたたましい音まで鳴らして「教えて」やらないと気が済まない、「教えて」もらわないと気が済まない社会なんてもはや異常です。

 この緊急地震速報のような音に「驚く」と苦情を言った人がたった二人とはいえいて、別の音に変更されたことについてはよかったと思います。でも、そこからさらに一歩踏み込んで、「そんなにああしろ! こうしろ! と言われ続ける社会が、本当にまともなものなのかな?」というところまで考えてくれる人が増えないものかなあ、と思います。

 そういえば今、思い出したのですが、私は去年の秋、10年ぶりくらいで関東バスに乗りました。15分ほどの短い時間だったし、もう半年も前なので細かいことは忘れてしまいましたが、「関東バス、うるさいなあ」と思ったものです。
 とにかく全体的に、ドアの開け閉めだのなんだので流れる注意音や、さまざまなアナウンスが過剰でうるさく、とてもイライラしたことを思い出しました。あのバス会社なら「緊急地震速報」もやりかねんわな。
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