1年間で剥がした違法看板は1万5000枚!
 またまたまた、不動産屋の違法看板について書きます。

 ある日の午後、自転車でとある市のとある道路を通りかかったら、どこまで行っても汚らしい不動産屋の看板だらけ。1kmほど続く道の電柱や道路標識、街路樹に、見苦しい看板がベタベタと貼り付けられ、それはひどい有様になっていました。
 こりゃ~凄まじいと思い、その市の役所の電話番号を調べて連絡。ちなみに、このような違法な屋外看板問題は道路行政の範疇なので、たいていは建設部道路管理課とか、そんな名称の部署が担当しています。

 私が場所を伝え、「あまりにもひどいので、剥がしていただけますか」と言うと、職員から「わかりました」との返事。これは私の住んでいる市でも同じです。今回のように、地元以外の自治体にも何度か電話したことがありますが、どこでも言えばちゃんと対応してくれます。

 ただ、このときの職員は「今日中には剥がします」と、やけに素早い対応を約束してくれました。「そ、そんなに早く可能なんですか?」と聞くと、「実は去年から、違法看板パトロールの専任職員を置いてるんですよ。車で市内を回って違法な看板を見つけ次第剥がしてますし、市民から連絡があればすぐに行きます」とのこと。私は「そこまで対策に乗り出しているのか」とびっくりしたので、少しだけ話を聞きました。

 その市では、パトロールを始めて去年1年で、約1万5000枚の違法看板を剥がしたそうです。内訳まで聞きませんでしたが、「景観を乱し危険な『不動産屋の捨て看板』」に書いた東京都の除去キャンペーンの結果から見れば、ほぼ100%が不動産業者の案内板と見て間違いないでしょう。
 1年で1万5000枚といえば、専任職員の稼働日がきりのいいところで250日として計算しても、1日あたり60枚になります。職員は「基本的に毎日パトロール」という言い方をしていたので、実際の稼働日はもっと少ない可能性があるし、専任職員がフルタイムの常勤とは限らないので、本当にパトロールをしている時間はもっと短いでしょう。そうすると、1日あたり70枚、80枚もの不動産屋の違法看板を剥がしまくっている、という計算になります。一つの市でこれは、すごい数です。

 職員は、「剥がした看板は市役所に持ち帰って、業者に取りに来させます。そのときに『これは違法行為なので、今後はやめるように』と注意しています」と説明してくれました。これも、私の想像よりしっかりした対応。せいぜい電話で注意する程度のような気がしていたので、思ったより対策に乗り出しているんだなあという印象です。

 それでも、不動産業者の違法看板や案内板は増える一方です。職員は「呼んで注意をすれば、その業者は『わかりました、すいません』と、貼り紙をしなくなるケースも多いんですよ」と言い、当面はそのような対応を続ける方針のようでした。でも、時間がたてば何食わぬ顔で同じ場所に貼り紙をしたり、別の場所に貼り出したり、同じ場所に別の業者が貼り紙をしたりの繰り返しというのが、不動産屋の違法看板の現状です。
 私は「いくら呼びつけて注意しても、基本的にはいたちごっこですよ。都の屋外広告物条例にはちゃんと30万円以下の罰金とあるのですから、できれば注意で終わらせるのではなく罰則を適用して、厳しく取り締まって欲しいです」と要望を伝えて電話を切りました。

 この件に限らず、どうしても日本の行政(つーか日本人全体)は前例主義だけで物事を動かそうとするので、「条例で罰金と決まっていても、実際に適用した例がないからなあ」という、わけのわからない理由で規制に及び腰になりがちです。
 実際に規制を強化するには親分である都や警察、他の自治体などと面倒な調整が必要になるのでしょうが、もうそんなことを言っていられるような状態ではないと考えて、前向きに動いて欲しい。なんといっても自治体自らが専任のパトロールを置いているほどなのだから、不動産屋の看板まみれの町並みを見て「こりゃ、ひどい」と認識しているはずなのです。
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カテゴリ:景観
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