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他人の音や声が、耳に障ることがありませんか?
 1月20日(月)朝日新聞夕刊の『人生の贈りもの』というインタビュー記事に、音響設計士の永田穂氏という方が登場して、冒頭でなかなかいいことを仰っています。その部分だけ抜粋。

――――――

(人生の贈りもの)永田穂(88):1

2014年1月20日17時52分

■静寂に心向け、響きを大切にする

 ――この半世紀、国内外に建てられた劇場の音響を一手に引き受けてこられた感があります。響きに関心をもたれたきっかけは

 響きについて語る前に、私は「静けさ」に心を向けていただきたいと考えているのです。豊かさと引きかえに、私たちは静寂を失いました。ほんとうの静寂とは、音を排除した特別な空間ではなく、鳥や虫が鳴き、風が木の葉を揺らしたりする自然の息づかいのなかで「感じる」ものです。最近、他人が発する音や声が、妙に耳に障ることがありませんか。

 ――実際はそんなに大きくなくても、ですね。なぜでしょう

 自分の発する音や声が人に迷惑をかけているかも、との想像力が働かない現代人が増えているのだと思います。音を大切にすることは他者を大切にすることであり、響きは人と人の関わりの根本を築くものです。静寂を確かめ、自分自身の内面と対話できる空間をいまの時代につくることが、私の役割だと思っています。

「人生の贈りもの」永田穂.jpg

――――――

 「実際にはそんなに大きくなくても、妙に耳に障る、他人の発する音や声」。これはまあ無数にありますが、私の場合、真っ先に思い浮かべるのは、スーパーやコンビニ、飲食店などの店員の声です。

 ただ機械的に連呼するだけの「いらっしゃいませこんにちはあーーーー」。

 今、注文した内容をオウム返しにする「●●と●●、ご注文は以上でよろしかったでしょうかー」。

 なぜ、注文した品がそろったかどうか、客に確認させないと気が済まないのかまったく理解できない「●●をお一つ、●●をお一つ、ご注文は以上でおそろいでしょうかあ」。

 「お箸はお入れしますか」だの「袋はご入り用ですか」だのと聞かれて、聞かれたから「いりません」と返事をしただけなのに連発してくる「大変失礼いたしましたー」(「ください」と答えた場合でも言ってくるからバカバカしい)。

 あさっての方向を向いたままの「ありがとうございましたまたお越しくださいませええええー」。

 いちいち事例をあげていたら、いくら書いても書ききれないほど、どんな店に行ってもこういう機械語、マニュアル語、ロボット語、必要以上に自分を卑下することをおかしいと思わない「自虐語」ばかり。こんな接客が「すばらしいお・も・て・な・し」になってしまうのだから、実にくだらない国です(私は本当に、どこかのアナウンサーだかなんだかが言った「お・も・て・な・し」という、浅はかな言葉の流行にげんなりしています)。

 このインタビューで永田氏が言い、記者が「そうですね」と同意している「耳に障る音や声」が、具体的に何を指しているのかはわかりませんが、なんとなく「ヘッドホンから漏れるシャカシャカ音」とか、「ケータイでしゃべる声」とか、そういう「回りに迷惑をかけていることに気づかない自分勝手な音」をイメージしているような気がします。
 もちろん、そういう「音」も私は大嫌いだしおかしいと思いますが、この手の音は、出しているのが周囲の迷惑を考えられないただの「アホ」で、たいていの人が「迷惑だ」と思っていて、しかも注意すればやめさせることができたり、テクノロジーが発達したりすることで減る可能性もある(ヘッドホンの音漏れがそう)「耳障りな音」だから、まだましとも言えます。
 それよりも、ここに書いたような主に接客の現場に現れている、「『いいこと』と思い込んでやっているけれど、実はただ上っ面で他人を幼児扱い(あるいはモノ扱い)しているだけ、そして自分自身を過剰に卑下しているだけの空疎な言葉や態度の氾濫」のほうが、よほど社会にとって問題じゃないかと思いますけどね。

 一時期、話題になった、飲食店で店員が冷凍庫に入ったり、食材で悪ふざけをしたりする行動も、普段、あまりにも自虐的な接客をさせられているために、「バカバカしい! やってらんねえよ!」という鬱憤が本人たちの中に(無意識に)溜まってしまい、爆発したのが原因の一つじゃないですかね。ワイドショーの訳知りコメンテーターみたいですが、なんだか私にはそんな気がします。

 それにしても、スピーカー騒音が「うるさい」だけでなく、生の人間の声すら機械的な「騒音」にしたがるこの国の人たちは、いったいどこに向かって、何をしたいんでしょうか?
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Author:H・K
市民グループ「静かな街を考える会」会員H・Kのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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