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マイク越しに30回の「ありがとうございました~」
 『地球バス紀行』という番組を見ていたら、カナダのバスの運転士がぼそぼそした声で「なんちゃら~」と、バス停の名前を一度だけアナウンス。ナレーションが「うわ、一度しか言うてくれへん。聞き逃したらどうすんの」みたいなことを言っていて失笑しました。
 「なんでもかんでも大声で、何度でも繰り返し教えろよ! でないとわからないんだよ!」と恥ずかしげもなく要求する、自分たちの幼児性をおかしいとも思わない日本人の典型的な発想です。

 まあ、このバスは200㎞くらい走る長距離バスみたいだったので、よけいにアナウンスが静かだったのでしょう。日本でも普通の路線バスと比べれば、リムジンのような長距離バスのほうがアナウンスは少ないし。
 でも、少なくともこの番組を見ている限り(と言ってもヨーロッパ、北欧、カナダなどの回しか見ませんが)、路線バスでも日本より海外のほうが圧倒的に静かなようです。
 日本のバスは停留所に着くたびに、キンキン声のアナウンスでバス停の名前を何度も何度も連呼し、店や病院の宣伝を流し、「つり革におつかまりください」「お得で便利なパスモは~」などと、おせっかいな放送が続き、バス停に止まっている間も「●●行きバスです」だの「乗車券をお取りください」だのと鳴らしっ放し。なんらかのアナウンスが流れている時間と、流れてない時間を比べたら、流れている時間のほうが長いんじゃないかというくらい「ああしろ、こうしろ」「あれに注意しろ、これに気をつけろ」「あれを買え、これを見ろ」という音、音、音の洪水です。

 以前、あるバス会社の運転士が、降りる乗客一人ひとりに「ありがとうございました~」と言っていました。それは別にかまわないのですが(というか、礼儀として当然のことです。こちらが「どうも」みたいに声をかけてもぶすっとされたままなら、私だって腹が立ちます)、ある時期からどの運転士も一斉に、マイクのスイッチを入れたまま「ありがとうございました」と連呼するようになってしまったことがあります。
 この場合、どういうことになるか。例えば途中の停留所で、ほんの数人の客に「ありがとうございました」と言う声が響くだけなら我慢しますが、終点で降りる客が30人いたとすると、マイクを通した大音量の「ありがとうございました」が30回もバスの中に鳴り響くので、最後尾の客はそのアナウンスを30回も、繰り返し繰り返し聞かされるはめになるのです。
 マイクを通さない生の声の「ありがとうございました」なら気になりませんが、スピーカー越しの「ありがとうございました」をそこまでしつこく聞かされると、これはもうただの「騒音」です。
 しかも、響くのは「ありがとうございました」だけではありません。「駅はその角を曲がって」だの「ここにタッチしてください」だのという、運転士が客に話しかける声もすべて、マイクを通し増幅されてバスの中に響き渡るのです。こんなバカな騒音に耐えられるわけありません。

 私は「終点に着いたら運転士は、マイクのスイッチを切って客に対応してくれませんか。うるさくてたまりませんよ。途中の停留所なら、運転中だからマイクを切るわけにいかないというのもわかりますが、終点でマイクは必要ないでしょう」とバス会社に言い、なんとか実行してもらうことができました。
 まあ、これはずいぶん前のことで、最近はそのバスに乗る機会がなくなってしまったので、今、どうなっているかわかりませんけれども。この手のスピーカー騒音は、苦情を言って「確かに、その通りですね」と相手も納得してなくなったとしても、いつの間にか復活しててあきれるばかり……ということの繰り返しですから。

 それにしても、バスに限らずどんな場所でも、何度も何度も機械的に「ありがとうございました!」「いらっしゃいませ!」「本日はご利用いただきありがとうございます!」などと連呼、絶叫しないと気が済まない、されないと気が済まない日本人の気質って、なんなんでしょうか。
 本当に心のこもった言葉なら、相手と向かい合って一度言えば十分なはず。何度でも繰り返さないと気が済まないのは、ただ「上っ面」で言っているからです。「しつこく言わないと、わからない奴ばかりだからな」という人をバカにした考え方と、「しつこく言ってくれないと、わからないから!」という幼児的な考え方が絡み合っているだけです。
 「やまびこ挨拶」や「人間自動ドア挨拶」のように、「情報」だけでなく「気持ち」まで、しつこく繰り返して言わなければ伝えられない、受け取れない。こんな人間ばかりの国のどこに、心の通う「お・も・て・な・し」なんてものがあるんでしょうか。「日本は世界に名だたるおもてなしの国!」などと平気で言っている人のことが不思議でなりません。
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Author:静かな街を考える会 別館
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