安田成美の「はーい、気をつけまあす!」
昨夜、テレビ番組「地球絶景紀行」を見ました。
フィンランドが舞台だったのですが、夜行列車に乗るとき、ナレーションが「アナウンスもなく、とっても静かに走り出しました」。そして駅に止まるときも「アナウンスがありません。とっても静かに止まりました」

いいなあ。うらやましいなあ。私はこういう旅番組を見て、海外の静かで、よけいな看板もほとんど見当たらない駅や町並みなどが出てくると、それだけでうらやましくなり、同時に日本のあまりにもひどい「音環境」や「景観」にうんざりして、大げさでなく涙が出てしまいます。ほとんど宝塚とかジャニーズとかにあこがれるおばはんのように「ス・テ・キ(うるうる)」と涙目になってしまうのです(もちろん、こういう番組は「いいところ」だけを放送してるのはわかってますけど、それにしても日本とは違いがありすぎます)。

まあ、夜行列車なのだから、通常の列車よりもアナウンスを静かにするのは当たり前のことでしょう。私はもう15年くらい前に上野から青森までブルートレインに乗ったことがあって、そのときの「音」がどうだったかはまったく覚えていませんが、昼間の在来線と同じようなアナウンスでなかったことだけは確かです(そんなアナウンスをされたら、たまったものじゃない)。
でも、画面の雰囲気から察するに、フィンランドの夜行列車は、日本のものよりさらに静かで、快適なように見えました。本当にうらやましい限りです……。

ところで、私は北欧やカナダが舞台になるときは必ずこの番組を見ているのですが、どうにも安田成美のナレーションが耳障りで仕方ありません。
「はあーい」「ありがとうございまあーす!」「はーい、気をつけまあす!」「えー、そうなんですかあ」など、こんな言い方もなんですが、どうしてあんなにカマトトぶった声を出す必要があるんでしょう。もっと落ち着いた大人風味のナレーションにはできないのでしょうか。あれはどう考えても「女子」の出す声ですよ。

こういうことを言っている人を(少なくとも新聞の紙面では)見たことがないので書いてしまいますが、いい年をした大人のことを「女子」だの「男子」だのと言ったり、自ら「私(僕)って、いつまでも子どもなの!」とアピールしたがったりする日本人の幼稚な精神風土というのは、もう見苦しくて仕方ありません。
マスコミですら、こういう風潮について「おかしいんじゃないの」と言うことをせず、なんの疑問も持たずに「女子力」だの「なんとか男子」だのという言葉を記事にジャンジャン使っているのだから、私はちょっとどうかしてるんじゃないかと思っています。
「女子」だの「男子」だのと言っていいのは、せいぜい18歳まででしょうが。いくつになっても「子」である(ありたい)のなら、選挙権も喫煙や飲酒ができる権利も、すべて剥奪すべきでしょう。当然、結婚したりいやらしいことをしたりしている「子」は、みんな淫行で逮捕ですよ!

結局、こういう「私(僕)は、いつまでも子どもでいたいの! 回りにあれこれ指示してほしいの!」という精神が身体の奥深くまで染みついているからこそ、日本という国には「ああしろ、こうしろ」と命令するスピーカー騒音や看板が蔓延してしまうのです。逆に言えばここんところがどうにかならない限り、日本からスピーカー騒音や目障りな標語看板がなくなることは絶対にあり得ないのだから、それを考えるともう絶望するしかありません……。

あーそれからそれから、こういう旅番組で、ナレーターや出演者がカマトトぶった声を出したり、「うおー、これがあの有名ななんとかですか!」などと大声を張り上げたりするのはもちろん見苦しいし聞き苦しいのですが、同時にBGMを流しすぎるのもやめてほしい。
どんな土地にも、その土地ならではの「音」があるはずなのだらか、よけいな音楽なんか加えずに、ありのままの音をそのまま流してくれたほうが、よほどいい番組になります。
もし何も音がなく、ただ風が吹いているだけというシーンなら、その風の音が聞こえてくれば十分(無音でもまったくかまわない)。BGMを流して「わざと盛り上げよう」なんて浅はかな演出はやめてほしいですね。
ま、うっとおしいテロップばかり出しまくる地上波の旅番組より、総じてBSの番組のほうがまだ落ち着いて見られますけれども。
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カテゴリ:騒音をめぐるあれこれ
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