今年もトラブルだらけのJアラート一斉放送
本日のJアラートの全国一斉訓練。私が住んでいる市でも午前11時と11時半の2回、放送が流れるという予告が市報に載っていたのですが……。

11時の時点でも、11時半の時点でも、私はパソコンの前に座って仕事をしていたのに、何も聞こえませんでした。
いちいちこんな放送のことなど意識していなかったので、時間が過ぎてから「あれ、そういえば今日はJアラートの『全国騒音一斉放送の日』だったよな」と思い出して、調べてしまったくらいです。
いったい、なんなんだ??

普段はヒステリックなまでの大音量で、毎日毎日「夕焼け小焼け」を流しているくせに(私は、この音楽が鳴っている間は仕事を中断して、両手で耳をふさいでいます)、全国一斉放送などと大げさなことをするときに限って何も聞こえない。防災無線なんて、ほんとに役立たずでうるさいだけの無用の長物です。

でもって調べてみると、今年もやはりこの訓練はトラブルだけだそう。

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Jアラートのトラブル、52自治体に 全国訓練

2013.9.11 19:36

 災害や弾道ミサイルなどの緊急情報を国から地方自治体に伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)の2回目の全国一斉訓練で、防災行政無線から音声が流れないなどのトラブルが鳥取県と、33都道府県の51市町村の計52自治体で起きたことが11日、共同通信社の集計で分かった。

 昨年9月の初訓練の284自治体からは減少したが、非常時に正常に作動しなければ、住民の生命や財産を脅かしかねない。総務省消防庁はトラブルの原因究明や自治体職員の研修を進めて、不具合の解消を図る。

 トラブルは、国からの情報を受信できたものの、無線などを通じた住民への伝達が滞るケースが大半を占めた。新潟県長岡市では、予定していたラジオでの試験音声の放送ができず、担当者は「あってはならないこと。原因を確認し、改善したい」と陳謝した。千葉県八千代市は、防災無線で「試験放送です」と3回繰り返すはずが、1回だけで途切れた。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130911/trd13091119380010-n1.htm

――――――

「非常時に正常に作動しなければ、住民の生命や財産を脅かしかねない。」
バカ言っちゃいけません。全国民が一斉に生命や財産を脅かされかねない災害や、ましてやミサイルなんてものが飛んでくる可能性がいったいどれくらいあるというのか、あるというなら客観的に数値で示してみてほしいもの。そんなことより、日常の防災無線のバカげた騒音放送で、毎日の生活が脅かされていることのほうがよほど問題です。
いったい日本人というのは、どこまで「あれが怖いよ~、それも怖いよ~、あ、これも怖かったのだ!」と、災害や犯罪にむやみに怯え続けていれば気が済むのでしょう。

それに、この主語があいまいな一文は、記者が勝手に自分の主観を書いているだけでしょう。消防庁の職員が「非常時に正常に作動しなければ、住民の生命や財産を脅かしかねない」から「トラブルの原因究明や自治体職員の研修を進めて、不具合の解消を図る」とコメントしたというならわかりますが、なぜ、たかが報道記者が、まるで自分が国民の生命や財産を一身に背負っているかのように、記事の中で暑苦しい正義感丸出しの主張をする必要があるのか、まったくわかりません。

また、新潟県長岡市の担当者のコメントを見ると、ほんと、どうしようもないなあと思います。
「あってはならないこと。原因を確認し、改善したい」と「陳謝」したそうですが、「あってはならないこと」が現実に起こっているのだから、それはすでに「あってはならないこと」ではありません。「いとも簡単に起こること」にすぎません。
日本人は、この「あってはならないこと」「起こしてはいけないこと」というような言葉を軽々しく使うのが大好きですが、あんまり気安くこんな言葉を連発しないほうがいいんじゃないでしょうかね(だから、すぐに建前だけの「陳謝」を連発したり、「ハラキリ(笑)」をしたりするはめになる)。

そもそも、「日本の人口1億2千万人全員に、一斉に同じ放送を聞かせないと気が済まない!」という発想そのものが、あまりにも無理がありすぎて「どうせできもしないこと」なのだから、「あってはならないこと」を起こしたくないなら「余計なことはしない」のが一番です。
「自動車事故を『絶対に』起こしたくないのなら、車なんか運転しなけりゃいい」のと同じ、簡単なことだと思うんだがなあ。

それにしても、行政もマスコミも、そして大多数の国民も「何がなんでも、防災無線からの全国一斉放送を実現してやる!」「私もみんなと同じ放送が聞きたいの! 聞けないと不安でしょうがないの!」と息巻いているのだから、日本というのはほんとに「防災無線教(に代表されるスピーカー放送教)が支配する全体主義国家」なんだなあと思います(そのくせ、実際に災害が起きたときの放送は、ろくに聞きもしないのだからまるで意味がない)。

どうせ、明日以降の新聞には、全国でどんなトラブルが起きたか詳細が載るんでしょうが、ろくな結果でないことはわかりきっているので、ある意味、楽しみです。
ちなみに、去年の「Jアラート一斉訓練大失敗」の内容はこちら。
http://bunkasouonn.blog.fc2.com/blog-entry-93.html
http://bunkasouonn.blog.fc2.com/blog-entry-94.html
http://bunkasouonn.blog.fc2.com/blog-entry-95.html
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カテゴリ:防災無線・広報車・夜回り
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