「嫌音の主張には敏感でありたい」(笑)
ひぃぃぃぃー、思わず大笑いしてしまいました。
調べものをしていて見つけた、2001年の朝日新聞の社説。

―――

01/12/16 朝日新聞
おせっかい、ほどほどに 嫌音権(社説)

 愛知県西枇杷島町は、名古屋市の西隣にある。美濃路沿いに古い家並みが残る小さな町だ。評論家の呉智英(くれともふさ)さんは、高齢の両親の世話のため、2年半前に東京からこの町の実家近くに仕事場を移した。
 昨年9月に大水害に見舞われた。仕事場は浸水を免れたが、実家は生け垣まで水があふれた。だから町が今年6月、防災放送塔を設置した時はほっとした。
 だが、防災放送塔からは毎日、午前7時に「ピンポンポン」の電子音が15秒、午後6時にはドボルザークの交響曲「新世界より」の第2楽章「家路」が1分15秒流されてくる。読書や思索の邪魔になる。いらだちが募るようになった。

 直後から、「早朝の大音響は迷惑」との苦情が町側に寄せられた。10月初めから早朝の放送はやめた。が、夕方の放送は、「住民への安心感のため必要」として、呉さんの抗議は聞き入れられなかった。
 静かな生活を求める権利が侵害されている。そう考えた呉さんは「災害のためのテストなら月1回でもいいはず」として、放送の差し止めを求める訴訟を名古屋地裁にこのほど起こした。

 防災無線のあり方をめぐっては、各地で住民からの苦情が相次いでいる。もともとは災害時の緊急放送を目的に導入されたのに、時報や食中毒のお知らせから行政連絡まで、使われるようになった。
 宮崎県えびの市や静岡県清水市などでは「うるさい」との声を受けて、放送内容の縮小や広報項目の見直しをしている。
 裁判の前例はある。茨城県勝田市(現ひたちなか市)で放送塔の使用差し止め請求訴訟が水戸地裁に起こされたが、85年に棄却された。防災無線を使った広報に好感を寄せる住民も多かった。だが、市側は翌年から放送量を3分の1程度に減らした。

 呉さんの訴訟には、町の住民としての主張のほか社会への警鐘の意図もある。
 大学で講義するため東京に通うが、途中の街頭や駅、車内での騒音に悩まされてきた。「不必要な音があふれすぎていないか。音が無意味に生活を統制している気がする。少数派を覚悟の上で嫌音権の問題提起をしてみた」と語る。
 確かに至る所で音の洪水である。
 駅や車内の放送は、一時より騒がしくなっている。関東の小田急電鉄で昨年春に改訂されたマニュアル集は、10年前に比べて3倍の厚さになった。客のマナーが悪くなったのに加え、客同士で注意することを嫌う傾向がある。これらが「音漬け社会」を生む要因になっているようだ。
 行政や鉄道の善意は理解できる。でも、防災放送も駅や車内の放送も、必要な情報の最小限の伝達を基本にすべきだろう。善意は度が過ぎると、自助努力を妨げ、公共機関に頼る依存心を招きかねない。

 静穏の尊重は文化のバロメーターでもある。嫌音の主張には敏感でありたい。

―――

新聞の社説というのは、「我が社の主張」です。
「至る所で音の洪水である。」
「駅や車内の放送は、一時より騒がしくなっている。」
「これらが「音漬け社会」を生む要因になっているようだ。」
「行政や鉄道の善意は理解できる。でも、防災放送も駅や車内の放送も、必要な情報の最小限の伝達を基本にすべきだろう。善意は度が過ぎると、自助努力を妨げ、公共機関に頼る依存心を招きかねない。」
「静穏の尊重は文化のバロメーターでもある。嫌音の主張には敏感でありたい。」

これだけ読むと、まるっきり本会「静かな街を考える会」と同じ主張をしているじゃないですか。うひひひひー!(大笑い)。
では、社説でこんな偉そうなことを書いていたくせに、なぜ朝日新聞は、防災無線からJアラートでおせっかい放送を流すことを推奨し、駅メロを「すばらしいこと」ともてはやし、路上ライブを褒めそやす、他のエントリーで取り上げたような「騒音賛美記事」を、相変わらず作り続けるんでしょうかね。

こんな社説を「我が社の主張」として載せたことなんて、書いた本人も書き終わった瞬間に忘れてるんでしょう。
社説と言えどもこうなのだから、新聞がいかに「いいかげん」で「風見鶏」で「その場限り」の記事ばかりでっち上げているかまるわかりです。

そもそもこの社説は、中島義道さんの著書「うるさい日本の私」や、宮川輝子さんの著書「静かさは文化のバロメーター」から、内容や表現をぱくりまくっているだけじゃないか。
しょせん借り物の言葉で作り上げた社説だから、書いた本人(と朝日新聞)が「嫌音の主張には敏感でありたい」なんて、ちっとも思ってないのは読めばすぐにわかります。
笑いすぎて、腹が痛くてたまりません。
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