子どもの騒音に無為無策な行政・住民
2007年に、東京都西東京市緑町3丁目の「西東京いこいの森公園」を舞台に、噴水で遊ぶ子どもの声やスケートボードの音がうるさいと、近くに住むおばあさんが市に噴水の使用やスケートボードで遊ばせることをやめるよう求める仮処分を申請し、東京地裁八王子支部が認める決定を出したという裁判があります。
本会の機関誌「AMENITY」29号には、会員による現地ルポも載っています。

地図を見れば簡単にわかることなのですが、
http://goo.gl/maps/kI2AP
この公園の騒音で問題になったのは、北側の住宅地に接して作られた噴水やスケートボード場で遊ぶ子どもの声です。
これだけ広い公園で、しかも南側には広大な大学の農場が広がっているのですから、子どもが遊ぶ施設は初めから農場側に作ればよかったのです。さらに北側は雑木林などの緩衝地帯にすれば、住宅地まで騒音が届くことはほとんどなかったでしょう。
それなのに、市も設計者も何一つ工夫をせず、最も気を遣うべき住宅地に面したところに最もうるさい施設を作って平気な顔をしている。
裁判で使用中止の仮処分が認められ、市はあわてて噴水施設の使用を中止したようですが、数年後に原告のおばあさんが亡くなると、たちまち仮処分の取り消しを要求し、ほとんど元通りに近い使用方法になっているらしいです。
近隣の住民でほかに苦情を言う人がいないからなのでしょうが、裁判まで起こされたというのにまったく反省の色が見えない、きちんと施設を改修しようという行動すらとらないというのは異様です。

こうした「工夫次第で、いくらでも騒音を減らすことができるだろう」という状況でも、「子どもなんだからうるさくて当然だ!」「子どもが大声で遊べないなんてひどい!」と、ヒステリックな声を上げたり開き直ったりする連中ばかりというのは、行政(この件には直接関係ありませんが、代表例は保坂展人世田谷区長)だけでなく、当時からネットで検索しても異常なほど多く見られました。
会員の現地ルポによれば、実際に公園で子どもを遊ばせていた親に話を聞いても、「子どもの声がうるさいなんてねぇ」と、まったく当事者意識や反省の色がない声ばかりだったそうです。

これは公園に限らず、保育園や学校の騒音など、子どもの騒音全般についてまったく同じです。
うるさいと苦情を言われてやることと言えば、しぶしぶ使用を中止したり、音量を下げたり(その場合、「ほかの人が怒るからやめようね」と、苦情を言われたことをあくまでも他人のせいにする)、「静かに遊びましょう」と(日本人が大好きな見苦しいだけで意味のない)立て看板を立てたりするだけ。そうするのはまだいいほうで、結局のところ「何もしない」という相手が圧倒的なのだから始末に負えません。

この原告のおばあさん、最後の数年くらいは静かに暮らしてあの世に旅立てたならいいですが、自分が迷惑だと思うことを主張するとすぐに「わがままを言うな!」「信じられない!」と村八分コールを浴びせられるこんな国で、裁判まで起こさざるを得なかった心境を考えると、赤の他人のこととはいえかわいそうです。
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カテゴリ:子供・学校・保育園
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