「東京土建」の演説カーを通報しましたその1
10日ほど前に、「東京土建」という建設業界の労働組合
http://www.tokyo-doken.or.jp/
の演説カーが来たので110番通報しました。
我が家の前の一般道に車を止め、「核の廃絶がどうの」だの「メーデーに参加しよう」だのといった演説を始めたからです。

街頭での拡声器の使用については、いろいろな種類の規制がありややこしいのですが、大別すると、

●政治的な主張や信条を伝えるための拡声器の使用は、都道府県ごとに制定されている「拡声機による暴騒音の規制に関する条例」、東京都の場合
http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/g1012206001.html
で規制されています。主に右翼団体などの演説を抑止するために制定された条例です。

●商業・宣伝目的の拡声器の使用は、同じく都道府県ごとに制定されている「環境確保条例」、東京都の場合
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/noise_vibration/rules/speaker.html
で規制されています。こちらは廃品回収車だの灯油販売車だのといった、商業目的の拡声器騒音を抑止するために制定された条例です。

本来は「拡声機による暴騒音の規制に関する条例」のほうが適用範囲は広く、前書きに、
「大きな音量による放送宣伝活動が可能となったことに伴い、(中略)拡声機によって発せられるいわば音の暴力ともいうべき騒音について必要な規制を行うこととし、この条例を制定する。」
とあるとおり、誰が行うどのような内容の放送であれ、この条例の遵守が求められているように読み取ることができます。
しかし実際は、この条例はその成立過程からして政治団体や結社(特に右翼団体)が自分たちの主張や信条を伝えるためむやみに拡声器を使用することを規制するのが主な目的であり、それは、
「第十一条 (前略)この条例の実施のための手続その他この条例の施行に関し必要な事項は、東京都公安委員会規則で定める。」
と書いてあることからもわかります。
そのためこの条例とは別に、商業・宣伝目的の拡声器使用を規制するため、別途「環境確保条例」が定められているというのが現実のようです。

また、「拡声機による暴騒音の規制に関する条例」は、この条例が適用される騒音の種類についてはあいまいな書き方をしているものの、音量については、
「第三条 この条例において「暴騒音」とは、東京都公安委員会規則で定めるところにより、当該音を生じさせる装置から十メートル以上離れた地点(当該装置が道路その他の公共の場所以外の場所において使用されている場合にあっては、当該場所の外の地点に限る。)において測定したものとした場合における音量が八十五デシベルを超えることとなる音をいう。」
つまり「85デシベル以下の音であれば暴騒音ではない」と書いてあるのが困ったものです。
「環境確保条例」は、「立ち止まって拡声器を使用してはならない」「車を走らせながら拡声器を使用する場合でも、55デシベル以下でなければならない」といった内容ですから、むしろこちらのほうが厳しい規制になっています。

「東京土建」という労働組合の演説は、「拡声機による暴騒音の規制に関する条例」の、
「第五条 何人も、拡声機により暴騒音を生じさせてはならない。」
および、
「第七条 警察官は、第五条の規定に違反する行為(以下「違反行為」という。)が行われているときは、当該違反行為をしている者に対し、当該違反行為を中止することを命ずることができる。」
に該当しているので通報しました。
音量が85デシベルを超えていた(つまり条例が定める「暴騒音」になっていた)かどうかはわかりませんが、とりあえず通報して、演説をやめさせるかどうかも含め、具体的な対処は警察に任せるとしたのが私の判断です。
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