地震速報など無意味
実にくだらない新聞記事です。朝日新聞6月28日の夕刊。この日、全国的に行われたという防災訓練の記事です。
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私が住んでいる市では、幸いなことにこのような防災無線による「緊急地震速報」は流れませんでしたが、前にも書いたとおり、地震のわずか数秒前に「これから揺れます」と流す速報などに、なんの意味もありません。揺れたら揺れたときに「地震だ」とわかるのですから、こんなものは無用な騒音、単なる税金の無駄遣いです(訓練でも、実際に地震が起きるときでも)。

そもそも記事を読む限り、この訓練はあくまで「消防庁が緊急地震速報を出した出した際、自治体の職員が作業手順や機器の動作を確認するため」のものであり(そのような訓練なら、どうぞお好きにしてください)、別に「住民の避難訓練」が目的ではないようです。
なのにこの記事では、いかにも「全国の自治体、日本中の国民が、一つの目的に向かって同じ行動をとる機会」であることがうれしくて、うれしくて仕方がない! この機会を住民の避難訓練に使わない自治体は間違っている! と言わんばかりの書き方をしているのがよくわかります。
新聞やテレビなどマスコミが「大衆はバカであればあるほどいい」と考えるのは勝手ですが、それが特に震災以降はあからさますぎて、もう少し工夫したらどうだよと、余計なお世話の一つも言いたくなります。

それにしても、この記事の表現や自治体職員のコメントというのが、いちいち癇に触ります。

●(さいたま市では)大地震です、大地震ですのアナウンスが普段の2倍ほどの大音量で流れた
――普段の2倍! そんな大音量で流さなくても、何度でも言いますが「揺れたら地震だとわかります」。それに防災無線などというのは大音量で流せば流すほど正確に聞き取りづらく、けたたましさで人から冷静さを奪うだけです。「避難命令」ならともかく地震速報でこんなことをしていたら、本当に地震が起きたとき、さいたま市の人たちは放送に気を取られてかえって逃げ遅れるでしょうね。
それにしても、さいたま市の防災無線が568カ所にあるというのは、いくら市の面積が広いといっても異様な多さですね。

●(さいたま市の小学校で)教室で放送を聞いた児童はすぐ机の下に潜り込み、机の脚をつかんだ
――このような訓練をしていたら、小学生は「放送が聞こえたら机に潜る」ものだと勘違いすると思います。あくまでも「揺れたらすぐ机に潜る」という行動を覚えさせることが大切なのであって、「放送」で条件反射付けすることは逆効果としか思えません。

●(葛飾区では)窓を全開にしていたが、アナウンスが聞き取れなかったとのコメントも寄せられた
――本当に地震が来たら「揺れればわかる」ので、このコメントを寄せた住人は心配なんかする必要ないですよ。いったい、防災無線が聞こえないことの何がそんなに不安なのか、私にはさっぱりわかりません。

●(色麻町の職員のコメント)町民の気を引き締めようと考えた
――なんという傲慢なコメントなのか……。市民は納税者であり、自治体の職員はその市民に雇われている立場です。だからといってどちらが上だ下だということはありませんが、少なくとも「気を引き締めろ」などというのは市民が職員に言うセリフではあっても、職員が市民に向かって発していい言葉ではないでしょう。

●洲本市、黒潮町、宇土市では、機器のトラブルで放送が流れなかったり、間違った放送が流れたりした
――もう失笑するしかありません。
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カテゴリ:防災無線・広報車・夜回り
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