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よい子はうちに帰らない
防災無線で「よい子はそろそろ帰りましょう」などと放送しても、なんの効果もないのは明らかでしょうね。
あの放送が流れたことをきっかけに家に帰る子どもなど、私はこれまでに一人として見たことがありません。
私が子どもの頃からあのような放送は流されていましたが、自分の子ども時代を振り返ってみても、そんなことをした記憶は一度もありません。むしろ自分自身があんな放送で管理されながら育ってきたんだなあと思うと、今さらながら腹が立ってきます。

だいたい、「放送が流れたから家に帰る」などと、子どもにまるでパプロフの犬のような条件反射付けをして、教育上いいことがあるわけないでしょう。学校でも駅でも町中でも、相手が子どもでも大人でも、日本はチャイムや放送で人を管理しすぎなんです。

子どもが夕方になったら家に帰るというのは、「そろそろ暗くなってきたから帰ろう」という子ども自身の自主判断でいいんですよ。
なかなか帰ってこない子どもがいたら、それぞれの家庭で親が「暗くなる前に帰ってきなさい!」と厳しくしつければいいことです。
どうしても子どもを時間できっちり縛りたいのなら、今の時代、腕時計をさせたり、ケータイを持たせたりすればいいんです。もちろん、迎えに行ける親は自分で迎えに行けばいい。そのように個別に対応すればすむことを、無関係な人も含めた全市民に向かって「家に帰りましょう!」などと一斉放送する必要はまるでありません。

私の住んでいる市では、10月から3月までは午後4時半、4月から9月までは午後5時半に夕焼け小焼けの音楽が響き渡るのですが、3/31から4/1になった途端に日の入りが1時間も遅くなるわけありません。逆に9/30から10/1になった途端に日の入りが1時間も早くなるわけではありません。「そろそろ帰りましょう」と命令する根拠そのものがあやふやすぎるんです。

また、今は年端もいかない子どもを夜9時、10時まで平気で塾通いさせている親がぞろぞろいる時代なんですから、その意味でもあんな放送は無意味どころか矛盾しているとしか言いようがないですね。「早く帰りましょう」などと無駄でうるさいだけの放送をするより、子どもに夜遅くまで塾通いをさせるような世の中の流れを正すことのほうがよほど重要です。

まあ、夕焼け小焼けを始めとする「帰りましょう」の音楽やチャイムは、もう日本の社会では本来の目的を離れて、お寺の鐘の音、あるいは教会の鐘の音に替わる「風情あるもの」としてすっかりすり込まされてしまっているので、これをやめさせるのは、あらゆる防災無線の放送の中でもっとも難しそうですね。

なお、「防災無線で帰宅をうながさないで、子どもが犯罪被害にあったらどうするんだ! 悲惨な事件がますます増えているんだぞ!」などと言う人がいますが、子どもが犠牲になる犯罪などめったに起こりませんし、年を追うごとに増えるどころか減っているのが事実のようです。たまに事件が起こるたびにマスメディアが大騒ぎをするので、日本中で「子どもの犯罪被害が増えている! 子どもを守らなければ!」という過剰反応が起きているだけです。
学校の下校時間になると流れる「不審者から子どもを守りましょう」などという放送は、そうしたヒステリックな反応が生んだ無駄な放送の最たるものですね。
あのような放送を流すから、明らかに寄り道をしている子どもや、遅い時間まで遊んでいる子どもを見かけても、不審者だと思われるのが嫌で第三者が「そろそろ帰りなさい」「どうかしたの」などと気軽に声をかけることができない社会になってしまったんです。
片方では「不審者に気をつけろ」、もう片方では「子どもを見ろ」。完全に矛盾している放送を同時に流して、子どもと大人の間、そして市民相互の間に不信感を植えつけているだけなのが防災無線です。

子どもに限らず犯罪被害がいかに減っているか、日本の治安がいかに心配するほどのものでないかというあたりの詳細は、「犯罪不安社会―誰もが『不審者』?」という本に詳しく書かれています。
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Author:H・K
市民グループ「静かな街を考える会」会員H・Kのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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