「しゃべる家電」なんて、まっぴらごめん
このブログで、また本会の会員との会話の中でも、これまで取り上げてこなかったスピーカー騒音の一つに、家電製品の音があります。
音というのはこの場合、モーターなどの機械音のことではなく、「ピッ!ピッ!」という電子音や、音声による案内音のことです。

まあ、路上や店、施設などで無理やり聞かされる騒音や、家の中にいても外から強制的に聞かされる騒音(廃品回収など)と比べれば、こうした音はまだ、迷惑さの度合いが低いと言ってもいいでしょう。自分が使っている家電が発する音ですから、うるさいと思ったら使用を止めることだってできますし。
それでも、「過剰な案内音はうるさい」ということには変わりありません。むしろこうした音は、押しつけがましく、よけいなお世話ぱかり氾濫する日本特有のスピーカー騒音の本質を、一番身近なところで垂れ流している音と言ってもいいのかもしれません。

私はびんぼーなので家電なんてたいして持っていませんが、それでも「鬱陶しいなあ」と思うものはあります。それはオーブンレンジ。
1万数千円で売っているどこにでもある安物ですが、このレンジは設定した調理時間が終わると「ピーッ!ピッー!ピーッ!」と甲高い電子音を鳴らします。これはどんなレンジにでもついている機能でしょうが、何が嫌だって、例えば「2分間温めたら、3分間そのまま庫内で蒸らしてください」などと書いてある食品を温める場合、2分たって「ピーッ!ピッー!ピーッ!」という音がした後、そのまま庫内に置いておくと、約1分ごとに5秒ほど「ピーッ!ピッー!ピーッ!」と音を鳴らし続けるのです。

私はこの音を聞かされるたびに、
「こちとら、庫内に食い物を入れてあることはわかってらあ。蒸らす必要があるからそのままにしているのに、いちいちピーピーピーピー騒ぐんじゃねえ、こんちくしょーめ!」
と頭に来るのですが、何せこのレンジには音を消すとか、音量を絞るといった機能がないので、いやおうなしにこの無駄なピーピー音を聞かされることになります。

それから、洗濯機(こちらも安物)も、洗濯が終わったときに7回もピーピー音を鳴らすのですが、これがやはり甲高いし音量が大きすぎるしで、聞かされるとイラーッとしてしまいます。

こういう音には、必ず音量や回数の調整ができる機能を付けてもらいたい。
うちにある風呂を沸かすときのコントローラーも、「残り5分でお風呂が沸きます」「(音楽とともに)お風呂が沸きました」という音声案内を鳴らすのですが、こちらは音量を調節することも消音することもできるので、自分が「うるさい」「しつこい」と思わなくてすむ使い方ができます。これなら文句は言わないのですが。

なんてことを考えながら、「おれが使っているような安物の家電に比べれば、きっと高級品はもっとうるさいか、音の調節機能が付いていて静かに使えるか、どちらかなんだろうな」と思い、少しばかり調べてみたら、なんと本格的な「しゃべる家電」が発売されたそうですね。

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人工知能を搭載「しゃべる家電」続々発売へ シャープ

 シャープは9日、人工知能を搭載し、言葉が話せるエアコンや冷蔵庫などを8月から順次発売すると発表した。言葉でユーザーの気持ちをなごませたり、メンテナンスの時期を知らせたりできる。シャープは昨年発売したロボット掃除機から人工知能の搭載を始めており、他の家電でも一定の需要があると判断した。

 同日、東京都内で開いた会見には、試作品のオーブンレンジや空気清浄機が登場した。オーブンレンジが「いつも大切に使ってくれてありがとう」と感謝したり、肉料理の調理ボタンを押した時に「キャベツやレタスの上に盛りつけると、野菜もとれていいですよ」とアドバイスしたりする様子を紹介した。

 空気清浄機でも自動での運転を始める時に「空気の汚れを見つけました」と声を出すことで、急に風が出てユーザーが驚くことが防げると説明。加湿に使う給水タンクの水が切れた時に「お水が欲しいな」などと知らせるほか、メンテナンスの時期を教えてくれる機能も考えているという。

 シャープは昨年6月に人工知能を備えたロボット掃除機「ココロボ」を発売し、この1年で販売が10万台に達した。人工知能は「ココロエンジン」と名付けており、今年度中にエアコンや冷蔵庫など、LED照明を除く白物家電のほぼすべての分野で搭載商品を発売するという。

 阪本実雄・商品革新センター所長は会見で、「ココロボが一定の評価を得たことで、『言葉を話す家電』が受け入れられる素地はできていると判断した。新しい付加価値として機能を高めていきたい」と意気込みを語った。

http://www.asahi.com/business/update/0710/OSK201307090187.html

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うげえ、気持ち悪!
「いつも大切に使ってくれてありがとう」と感謝したり、あれを食えこれを食えと指示したりするオーブンレンジ……。
「お水が欲しいな」と、甘ったれた声を出す空気清浄機……。
寒気がしてきます。

それに、空気清浄機がいちいち声で知らせないと「急に風が出て驚く」ユーザーって、いったいなんなんでしょう。別に、いきなり台風並みの暴風雨が吹き始めるわけじゃなし、私は家電がいちいちしゃべり始めるほうが、よほど驚くし不愉快になりますが。

まあ、この家電がどれだけ売れると見込んでいるのか知りませんが、きっと「機械にあれこれ指示されたり、声をかけられたりするのが大好き!」な日本人のことですから、意外と受け入れられるのかもしれません。
それに私が知らないだけで、どうせ最近の最新式家電には、これに近い音声案内の機能がたんまりついているんでしょうし。

私はこんな家電を使うのは、まっぴらごめんですけどね。
そもそも買う金もないから縁もないのですが、こういう家電のせいでますます「スピーカー音大好き!」な世の中になってしまう(間違いなくそうなるでしょう)ことには、げんなりしてしまいます。

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透明人間にも強盗にも「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」
先日、立ち寄ったセブンイレブンは最悪でした。

私が入店すると、店の奥のほうにいた店員が「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」と、ただ自動ドアが開いた音に反応しただけの「人間自動ドア挨拶」でお出迎え。
その「ふぁーーーー」を言い終わらないうちに、私はその店員の近くまで歩いてしまいましたが、店員は棚に向かって品だしをしていたので、客のほうを見て「いらっしゃいませ」と言っているのではないことが一目瞭然です。

私はこういう店では、店員の近くに寄ると「すれ違い挨拶」を連発されるので、できる限り避けて通るのですが、そのときはすでに店員のすぐ横に行ってしまったので、覚悟を決めて(本当に覚悟を決めないと不愉快で無理)店員の後ろを通りました。すると案の定、また背中を見せたまま「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」。

そして最も「アホなんやろな」と思ったのは、別の客がドアの前を横切ったので、ただセンサーが反応してドアが開閉しただけ、つまり実際には一人も客が出入りしていないにもかかわらず、店員がまたしても「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」と大声を張り上げたことです。
性格が悪いと思われてもいいので書きますが、私はこれを見て、わざとドアの前を横切り開閉させてみたのですが、やはり店員はその音に反応して「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」と叫びました。
客は一人も出入りしていないのに、透明人間に向かって「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」。

もう一度書きます。アホなんやろ。

まあ、こんなことはコンビニに限らず、あらゆる店で遭遇することですが、こんな機械的なだけの「いらっしゃいませこんにちふぁーーーー」の連呼は本当におかしいし、これを聞かされて「日本には挨拶をする文化が根付いていてすばらしい!」などと勘違いしている連中もおかしい。
本会の会員同士で話をすると決まって出る台詞に、「ああいう店って、強盗が入ってきても『いらっしゃいませこんにちふぁーーーー』と言うんでしょうね」という揶揄の言葉がありますが、ほんと、どうかしていると思います。

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「申し訳ありません」の連発はやめてくれ!
今日、あるスーパーでレジに並んでいたときのこと。
私の前で清算中の客(中年のおっさん)が、「あ、あ、あれ、あ、あれが欲しいんだけど。たばこ、たばこ」と、離れたレジの棚に並べてあるたばこを指さしました。
レジの店員は「ど、どれでしょうか」と言い、あわててその客と一緒にレジを離れ、たばこの棚まで取りに行きました。

当然その間、次に並んでいた私までレジの順番が回ってくることはありません。スーパーのレジに置いてあるたばこというのは棚に鍵をかけているので、取り出すのに時間がかかるのです。
すると、隣のレジにいた別の店員が「すいませんお客様、こちらへどうぞ」と、ちょうど手の空いたレジに私を誘導しましたが、私は移動するのも面倒だったので「別にいいです」。
すると店員が「申し訳ありません申し訳ありません」と連発。

やがて、たばこを取りに行った店員がレジに戻ってきて、私に向かって「すみませんすみません」。
たばこを買った客の精算が終わり、私の順番になったら、またしても「お待たせしました申し訳ありません申し訳ありません」と連発。

こういう場合、私はまず何よりも、ほかの品物と一緒にたばこを買いたいなら、最初からたばこを置いているレジに並ぶとか、途中でたばこを買い忘れたことに気づいたのなら、一度精算を終えてからもう一度別のレジに並び直すとか、そういう選択すらせず、わざわざレジから店員を連れ出してまでたばこを買い、後ろに並んでいる客に迷惑をかけてなんとも思わないこの「たばこ客」に腹が立ちますが、それはここでは置いておきます。なぜなら、これは単に「バカ」というだけの話だからです。

私が「本当にやめてほしい」と思うのは、店員が何度も何度も私に向かって「すみませんすみません」「申し訳ありません申し訳ありません」と連発し、謝り続けてくることです。
私は別に店員に対して「早くしろ、おせーんだよ、ちっ!」などと思っていない。そもそも悪いのは非常識な行為をして平然としている「たばこ客」であって店員ではない。スーパーの店員が、例えこういう客からでも「あれをくれ」と言われたらその通りにして、レジを離れざるを得ないのは理解できることです(「あちらのレジでお買い求めください」などと言おうものなら、こういう客はたちまち「なんだとぉ~、このぅお~」などとクレームをつけてくるのでしょうからね)。
それなのに、なぜ店員は「すみませんすみません」「申し訳ありません申し訳ありません」と、私に向かってここまでしつこく連発しないと気がすまないんでしょうか。
これではまるで、私が店員に悪意を抱き、「謝れ! 謝れ! 何度でもあやまらないと許さないぞ!」と、しつこく謝罪することを強制しているかのようです。

日本人は、どうしてこんなにも「すみませんすみません」「申し訳ありません申し訳ありません」と、自分が悪いわけでもないのに、簡単に謝罪の言葉を連発するんでしょうか。かえってそのことが人を(少なくとも私を)心の底から不愉快にさせます。

以前、こんなこともありました。
やはりあるスーパーで、私が言うところの「すれ違い挨拶」や「人間自動ドア挨拶」があまりにもしつこいので、中腰になって品出しをしていた店員(中年のおばさん)に「やめてください」と言ったところ、その店員はそのままペタンと床に膝をつき、まるっきり土下座をするような姿勢で「すみませんすみません」「はい、はい、お客様のおっしゃるとおりです、申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません」と、今にも泣きそうな顔をしながらうなだれて、謝罪の言葉を連発し始めたのです。

私が「あなた、こんなところで土下座なんかするのやめてくださいよ。私はそんなことをしてくれなんて、一言も言ってませんよ。ちゃんと立って人の話を聞いてください」と何度も何度も言っているのに、決して立ち上がろうとせず、まるで土下座をして謝罪の言葉を連発しなければ、この場から逃げることができないと固く信じ込んでいるかのように、ペコペコ頭を下げながら「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません」。
「私が言っていることが理解できますか。そんな土下座はやめてください。立って人の話をきちんと聞いてくださいと言っているんです」と何度言っても、ただひたすら「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません」と繰り返すだけ。
しまいには「話にならないから、もういいです」と、あきれて立ち去るしかありませんでした。

「人が何を言おうとしているかしっかり聞くことをせず、自分が何を求められているかを考えようともせず、とにかく何かを言われたら『すみませんすみません』『申し訳ありません申し訳ありません』と連発すればいい」と考えているとしか思えないこういう態度。私に言わせれば、これこそ人をバカにした態度です。
スーパーの床で土下座するなどという「人として最低の行為」をする前に、「しっかり人の話を聞く。人と話をする」という当たり前のことが、どうしてできないのか。
その店員が、「私は(店は)『すれ違い挨拶』や『人間自動ドア挨拶』は、こんな理由で必要だと思っているからやっているのです」という考えがあるのであれば、それを私に向かって言えばいいのに(そうすれば私も「でも~」と反論して、ようやく会話が成り立つわけです)、そもそも私の話を聞こうという意思すら見せないのだからどうしようもありません。
だいたいその店では、相変わらずその後も『すれ違い挨拶』や『人間自動ドア挨拶』が続いているのですから、「お客様のおっしゃるとおりです」もへったくれもないものです。なんという意味のない空疎な言葉なのか……。

本当のことかどうかは知りませんが、欧米人のようになんでもかんでも自分の主張ややっていることが正しいと信じ、「『すみません』と一言でも言ったら負け!」と思い込んでいる文化もどうかと思いますが、少なくとも日本人はちょっと安易に謝りすぎ。本心ではまったく正反対のことを考えていたり、「謝って当然のことをした」などと思っていなかったり、そもそも何も考えていなかったりするくせに、安易に謝罪の言葉ばかりを連発しすぎる。
謝罪というのは一見「美しい行為」に見えますが、実は日本では「あんたの話なんか絶対に聞くもんか!」という「バリヤー」になっているのだから始末に負えません(演説に「うるさい!」と言っても、「申し訳ありません、ご迷惑をおかけしております。え、さてー」と表面的な謝罪の言葉を連発するだけで、次の瞬間から平然とがなり立て続けるバカな政治家どもが典型的な例です)。

もう少し両方の文化が混ざり合った中庸の社会、つまり安易な「謝罪」(というバリヤー)で周囲を拒絶するだけでなく、同時に「一言たりとも謝るもんか!」と主張するだけでもない、「会話」と「相互理解」を重視する社会になってくれないものか。私はそう思います。

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新宿は絶叫絶叫「野生の王国」
ほんの少し、新宿を歩いただけで聞かされる「スピーカー騒音」「音楽騒音」「絶叫騒音」の一例。

西武新宿駅前「サマージャンボ宝くじ」の呼び込み.mp3
新宿「ヨドバシカメラ」携帯売り場呼び込み.mp3
新宿「ヨドバシカメラ」ポイントカード勧誘.mp3
新宿「ビックロ」店頭スピーカー.mp3

いくら屈指の繁華街とはいえ、世の中の99.9%以上の人(私の勝手な推定)が、こんなにひどい「騒音」の中でも平気な顔をして歩けることが不思議でならない。
こうして録音した音をあらためて聞いてみて、少しぐらい「確かにおかしいな。うるさすぎるよな」と思ってくれる人がいるとうれしいのですが。

……ヘンでしょ。これ。
なんでこんなにスピーカー音を垂れ流したり、音楽を無理やり聞かせたり、絶叫したりしないと気がすまないんでしょ?
もう「野生の王国」って感じです。

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廃品回収車への110番回数(2013年7月)
●2010年6月以降の110番回数

2010年6月  2回
2010年7月  5回
2010年8月  8回
2010年9月  7回
2010年10月  8回
2010年11月 14回
2010年12月  6回
2011年1月  4回
2011年2月  2回
2011年3月  1回
2011年4月  0回
2011年5月  1回
2011年6月  5回
2011年7月  5回
2011年8月  1回
2011年9月  5回
2011年10月  1回
2011年11月  7回
2011年12月  4回
2012年1月  3回
2012年2月  1回
2012年3月  1回
2012年4月  3回
2012年5月  2回
2012年6月  1回
2012年7月  2回
2012年8月  1回
2012年9月  2回
2012年10月  5回
2012年11月  3回
2012年12月  5回
2013年1月  1回
2013年2月  2回
2013年3月  4回
2013年4月  4回
2013年5月  0回
2013年6月  1回
2013年7月  2回

7月の廃品回収車(不用品回収車)への110番通報回数は、2回でした。
ここのところ、廃品回収業者は毎月7~8台くらい現れる(音は聞こえてくる)のですが、そのほとんどはうちの目の前まで近寄りません。
今月は特に、「こいつが現れたのは半年ぶりだな」とか、「1年ぶりだな」という業者が多かったのですが、そのうち家の前までやってきたのは1台だけ(もちろん、通報しました)。
中には、明らかに「この道路に入ると通報される」と意識していて、うちの周囲を遠巻きにしたまま、くるりと反転して去っていった業者もいたので、やはり110番は有効だと信じてこれからも続けます。

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カテゴリ:廃品回収・移動販売
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■プロフィール

Author:S.B
市民グループ「静かな街を考える会」会員S.Bのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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「静かな街を考える会」については、このブログのトップエントリーで簡単にご説明しています。詳しくは「静かな街を考える会」のホームページをご覧ください。

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