メディアでの苦言より実際に行動を!
本日の朝日新聞朝刊のインタビューで、劇作家の鴻上尚史氏が、小売店での「マニュアル挨拶」を批判しています(上段部分)。ごもっとも、な内容です。
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ごもっともな内容ですが、鴻上氏は自分が店でこういう挨拶を聞かされたとき、例えばインタビューで語っている携帯電話ショップでのできごとのときには、その場で店員に「そんな目の前にいる客に失礼なことはやめなさい!」と注意したのでしょうか。
メディアを通して苦言を呈するのはいいことですが、それに加えて一人でも多くがその場で、直接、苦情を言い、行動を起こしていかないと何も変わりません。ぜひ、そうしてもらいたいものだと思います。

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カテゴリ:店・施設・商店街
路上ライブなんて迷惑
うわああああ!

今日の朝日新聞夕刊の一面に、とんでもない記事が載っています。
ほかに大きな事件がないので、無理やり一面トップにもってきたというのがみえみえな記事ですが、これが猛烈に腹立たしい。
渋谷や新宿といった都内の繁華街だけでなく、地方の駅前などの路上でも歌い続け、多くのファンの共感を得て、11月には日本武道館でコンサートを開く夢を実現するという、宮崎奈穂子という「アーチスト」の記事です。
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詳しくは記事を読んでみてほしいですが、本当にあきれるばかりです。
この宮崎奈穂子というのが、「アーチストになりたい」「武道館でコンサートを開きたい」という「夢」を見るのは勝手ですし、その夢に「共感」するファンがたくさん集まったというのなら、それはそれでけっこうなことですね。

しかし、自分の「夢」を実現するために、路上という公共の場で、他者に防ぐ手段を与えない「音の暴力」を無理やりふるい、一定数の人間には確実に苦痛を与える行為を行っていることについては、いったいどう考えているのでしょう。少しでも顧みたことや反省したことがないのは明らかでしょう。
「共感」などという安っぽい言葉を使うのはどうぞご勝手に、という感じですが、別に共感したくないし、そんな音楽は迷惑だと思う人間にも一切の拒否権を与えず、無理やり音楽を聞かせるというのは、ただの暴力行為でしかありません。

個人的なものであろうが、広く公共に関わることだろうが、「夢」や「希望」のためになら、誰もが同じ状況を同じ感受性で受け止めて、「感動」したり「共感」したりするのが当たり前!
そんな考え方を強制する社会的抑圧は年々強まるばかりのように思えますし、そのために「音」というものが所構わず乱用される頻度も増す一方のように思えます。

「あんたの個人的な夢のために、人様に音楽を無理やり聞かせるな!」
この宮崎奈穂子という「アーチスト」や、共感したというファン、そして記事を書いた朝日新聞記者の中村真理にはそう言いたい。
自分たちが「音の暴力」を振るい、それがますます乱用される風潮にも荷担していることについて、ほんの少しでいいから頭を巡らせてほしいものです。

この記事を読んで、選挙演説や繁華街の大型ビジョンといった、比較的「迷惑だなあ」と考える人が多いスピーカー騒音であっても、絶対にこの国からはなくならないなと確信しました。
こんな、「夢の実現のために努力したストリートミュージシャン」などという、一見口当たりのいい話題であっても、実態は「騒音」に変わりありません。それにきちんと「NO!」と言える社会にならないとスピーカー騒音を減らすことなどできないでしょうが、日本の社会は「夢」や「共感」、あるいは「お願い」「元気」といった情緒や感情を押しつけて当然、押しつけられるのも当然という風潮になる一方。「もっとうるさくして!」と、誰もが願っている方向に向かっているとしか思えないからです。

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カテゴリ:祭り・路上ライブ
なくなってなかった「イラッシャイマセ!」
http://bunkasouonn.blog.fc2.com/blog-entry-70.html
で書いたスーパーの「イラッシャイマセ!」「アリガトウゴザイマシタ!」の音声は、結局、なくなってなどいませんでした。
そのスーパーは24時間営業なのですが、夜間に買い物に出かけたところ、相変わらずこの音声が聞こえてきたからです。

そこで、たまたま同じ店員がいたので3度目の確認をしたところ、「防犯の目的もあるので、夜9時から朝6時までは音声を流す」という、店のハッキリした返答を聞くことができました。

防犯というのは、客が入店したことを店員が音で知るため、という意味と考えられるので、
「それなら、流すにしても音声ではなく、ベルの音やチャイム音など、もっとおだやかな音に切り替えることはできないのか。それに入店時に音で知りたいというのはわからないでもないが、退店のときに音を鳴らす必要はないでしょう」
と尋ねてみると、そのあたりは機械の設定を変えることができるのかどうか、店長に聞かないとわからないし、そもそも本社でないと判断できないと思うという話になり、それ以上関わるのももう面倒になってしまったので引き下がりました。

夜間は避け、昼間にこのスーパーを利用するぶんには、けたたましい「イラッシャイマセ!」「アリガトウゴザイマシタ!」のアナウンスは聞かされずにすむ。
このスーパーは「人間自動ドア挨拶」もBGMも不快ですが、それでも、コンビニに毛が生えた程度の小さなスーパーなので、売り場ごとに置かれたスピーカーから押しつけがましいアナウンスが鳴らされ続けているとか、店員が絶え間なく買え買えと絶叫しているとか、エスカレーターから幼稚な注意放送が流されている、ということはないので、まだ他のスーパーに比べれば騒音の状況は比較的まし。
我慢しながら利用することにして、今後はもう黙っていることにしました。
(ただし、もし再び昼間に「イラッシャイマセ!」「アリガトウゴザイマシタ!」の音声を流すようになったら、いったいどうなっているんですか! と、また話をするかもしれませんが)

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カテゴリ:店・施設・商店街
廃品回収車への110番回数(2012年10月)
廃品回収車(不用品回収車)の騒音については、110番で警察を呼び追い払ってもらう、という対処を基本にしています。
ただし、来た業者をすべて110番しているときりがないので、
●自宅から車が直接見えた
●ゆっくり走行しているので、警察が間に合いそう
なときだけに絞って通報しています。
逆に言うと業者が来ても、音が聞こえるだけで車が直接見えず、スピードも早いので、あきらめて通報しないことのほうがはるかに多いです。

2011年に入った頃から、こうした業者の騒音はそれまでに比べてずいぶん減りましたが、それでもまだまだ110番は日常です。
ある業者がいなくなっても、別の業者が「しばらくこのあたりを徘徊しよう」などと考えるのか、とたんにしつこく来るようになることもあり、するとそれだけで騒音が一気に増えるからどうしようもありません。

●2010年6月以降の110番回数
2010年6月  2回
2010年7月  5回
2010年8月  8回
2010年9月  7回
2010年10月  8回
2010年11月 14回
2010年12月  6回
2011年1月  4回
2011年2月  2回
2011年3月  1回
2011年4月  0回
2011年5月  1回
2011年6月  5回
2011年7月  5回
2011年8月  1回
2011年9月  5回
2011年10月  1回
2011年11月  7回
2011年12月  4回
2012年1月  3回
2012年2月  1回
2012年3月  1回
2012年4月  3回
2012年5月  2回
2012年6月  1回
2012年7月  2回
2012年8月  1回
2012年9月  2回
2012年10月  5回

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カテゴリ:廃品回収・移動販売
防災無線におびえる子ども
先日、とても興味深いシーンに出くわしました。

ある市の図書館にいたときのこと。夕方、防災無線から「七つの子」のメロディーが鳴り始めました。
図書館と同じ敷地にスピーカーがあるようで、そのメロディーは館内にまでかなり大きな音で響いてきます。私は「やれやれ」と思いながら聞き流していました。

すると、私の近くで母親と一緒に書架を見ていた3歳くらいの女の子が、一瞬、きょとんとした顔で周囲を見回したかと思うと、突然、横にいた母親に「ママ、怖いよ!」と言いながらしがみついたのです。
明らかにそれは、響き渡る「七つの子」のメロディーに恐怖感を覚えたための行動でした。

質の悪いスピーカーから流される、抑揚のない単調なエレクトーンで演奏された、どこに音楽性があるのかさっぱりわからないメロディー。アメリカの古いB級オカルト映画の恐怖シーンで鳴らされるような「七つの子」のメロディーは、はっきり言ってかなり不気味です。それがコンクリートの建物の中で反響し、うわんうわんと響き渡っているのですから、3歳の子どもなら「怖い」と思って当然でしょう。
「七つの子」が鳴っている間中、女の子は「怖い、怖い」と繰り返しながら母親にしがみついたまま。母親が「大丈夫よ、大丈夫よ」と言いながら背中をさすり続けても、離れようとしませんでした。
約1分後にようやくメロディーが終わりましたが、それでも数秒間、女の子は母親にしがみついて動こうとしません。しばらくしてようやく離れた女の子の顔は、少し気を取り直したようですが、まだ、今にも泣きそうな不安な表情をしていました。

この母親が、「あんな音楽を鳴らさないでください!」と役所に苦情を言ってくれればいいのですが……まあ、そうはしないでしょうね。
どんなに不快なことをされても「周囲の人たちがなんとも思っていないのなら、わたしも黙って耐えなきゃ」と考えることを美徳とする多くの人たちは、はっきりと自分の意見を言おうとはしないのでしょうから。

でも、子どもに恐怖心を植えつけるようなことまで平気でする防災無線など、本当に必要なものなのかどうか。少しでもいいから本気で考えてみてほしいものだと思います。

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カテゴリ:防災無線・広報車・夜回り
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Author:静かな街を考える会 別館
市民グループ「静かな街を考える会」会員のブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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