京都、そして新幹線の騒音雑感その2
京都では電車にはほとんど乗らず、観光地以外は行かなかったので、駅や電車、町中の騒音についてはあまりよくわかりませんでした。
地下鉄烏丸線というんですか、あの路線の駅や車内放送は、ちょっと乗っただけですが東京の地下鉄に比べればずっとましだと思いました。
京都駅の周囲には大型ビジョンなどもなかったようなので、それも○。ただ、駅前のビックカメラの呼び込み(家電量販店はどこも同じですが)や、駐車場から車の出入りを知らせる電子音のうるささはひどいものですね。
JRの在来線は乗らなかったのでわかりませんが、京都駅のコンコースは東京駅に比べれば静かだったと思います。何しろコンコースの中にあるオープンスペースのドーナツ店で休んでも、それほど騒音が気にならないくらいでしたから。
ただし、新幹線の改札口のうるささは異様でしたね。東京駅の新幹線改札口の騒音など比べものにならないひどさです。あの一角だけ、なぜあれほどの絶叫アナウンスや大音量の電子音ばかり響かせる必要があるのかまったくわかりません。

金閣寺、銀閣寺、清水寺、二条城など、それぞれに無粋な案内放送やみやげ物屋の絶叫呼び込み(参道だけならともかく、敷地内でも大声で呼び込みをする店があるのには驚きました。古都の観光地にふさわしい「静寂をもってもてなそう」という意識が、そこで働いている人自身にもまるでないんですね)があって嫌な思いもしましたが、それでも始終よけいなBGMが流れ続けているというようなことはなかったので、なんとか見て回り続けることができました。
ちなみに、参道のみやげ物屋ならともかく、敷地内にある売店で絶叫呼び込みをしていたのは金閣寺(2店)と銀閣寺(1店)でした。下品きわまりないです。
(金閣寺売店の呼び込み音声ファイル)

二条城では城内の各間の前にある、ボタンを押すと音声案内が流れる機械が、ろくに聞きもしないのに押して喜ぶ年寄りのおもちゃになっていて、鬱陶しくて仕方がなかったです。
(二条城案内アナウンスの音声ファイル)

私は今回の京都行きで、新幹線に10年以上ぶりくらいで乗りました。
会員の中には「新幹線の車内アナウンスがうるさい」という意見が多かったと思いますが、私個人はじつはそれほど気になりませんでした。
確かにだらだらと長いアナウンスではありますが、たぶん、在来線のアナウンスと比べれば「音量が控えめである」「話し方も抑制がきいている」「床にカーペットが敷いてあるので音が響きにくい」といった理由があって、それほど気にならなかったのだと思います。
新幹線の「ホーム」の音も、在来線に比べればましだと思いました。
ただ、とてつもなくうるさいと感じたことが一つあります。それは「座席でパソコンの使用が許可されている」ことです。
東京から京都へ行くときは静かに乗ることができたのですが、帰りの新幹線では近くに座っていた客がパソコンのキーボードをカタカタ叩き続けていて、あまりにも耐え難かったので車掌に話し、指定席だったのですが席を移動させてもらいました。
本当は「パソコンをやめろ」とその客に直接苦情を言おうと思っていたのですが、先に車掌と話をした結果、JRとしては新幹線の車内でのパソコン使用を許可(許可どころか実際は推奨)している以上、相手が「やめない」と言えばどうしようもないということなのであきらめました。
そのときに車掌には、「JRは新幹線の座席で携帯電話を禁止しているのに、パソコンを許可しているのはおかしい。ゆっくり本を読みたい、眠りたい、談笑したいなど、乗客にはいろいろな過ごし方をする権利があるのだから、カタカタ耳障りな音を立てるパソコンは携帯同様に禁止すべきだ」ということをきちんと言いました。
車掌(3人)は「お客様のいうことはよくわかります。必ずその意見は上に伝えます」と、そこそこ理解した返事をしてくれた印象だったのですが、私が「これまでに乗客から、そういう意見や苦情を言われたことはありませんか」と聞くと3人とも「いや、記憶にはないです」という返事でした……。
あのカタカタという音は、音量としては小さくでもあれほど耳障りなものはないと思うのですが……。

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カテゴリ:京都
京都、そして新幹線の騒音雑感その1
先日、初めて京都に行ってきました。京都の騒音は、私が体験した限りでは、アメニティのバックナンバーで種々の記事を読んだ印象ほどひどくはない、むしろ東京のほうがずっとやかましいという印象でしたが、やはり気になることはいろいろありました。

まず驚いたのは、町中に宝くじの宣伝カーが走っていたことです。東京では宝くじ売り場の店頭はどこもラジカセから流している宣伝音が異様にやかましいですが、京都では宣伝カーなどというものを日常的に走らせているんですね。あっけにとられました。私の近くにいた観光客も、「あれ、なに?」とクスクス笑ってました。

京都市バスの車内アナウンスは、東京のバスと比べればしつこくなく、音量も控えめという印象でした。これは市バスが音に気を配っているというよりも、ただ乗客に対してぶっきらぼうなだけなんでしょうね。京都市バスというのはいろいろ問題がある存在のようですが、ぶっきらぼうなことが音に関してだけ言えば、決して悪くはない方向に現れているという印象でした。東京のバスのように、なんでもかんでもおせっかい放送を流して、乗客を過剰にお客様扱いをするなど必要ありませんから。
路線によっては観光地の案内放送が入ることがありましたが、まあ一種の観光バスである以上そのくらいは許容するしかないのかなと。

ただ東京のバス以上に腹が立ったのは、バスが満員で乗客が乗車ステップのところで立ったままでいると、それをセンサーか何かで関知して、乗客がそこからどくまで「ドア閉まります! ドア閉まります! ドア閉まります!」とエンドレスで放送を続けることです。
もちろん、言うまでもなくこういう状況で一番悪いのは、そういう放送が流れているというのに奥に詰めようともせず、ただボーッと突っ立っているだけの乗客たち、特にそのステップに立っている客(なんと、耳元で「ドア閉まります、ドア閉まります、ドア閉まります」としつこく流されているのに、それが聞こえてない! 何秒も経ってから「え、私!?」などとケラケラ笑って、それでもまだ突っ立っているだけなんですから)ですが、運転士も、ただ乗客が奥に詰めるまで黙って待っているだけで、自ら「詰めてください」とは一言も言わず、「発車が何分遅れようとオレは知らねえよ」という態度が見え見えだったのは、「ずいぶん殺伐としているなあ」と思いました。
京都市バスに限りませんが、とにかくよけいな放送はいらないから、逆にそういうときにこそ「奥に詰めないと発車できませんよ!」とビシッと言うべきだと思うのですが。

京都市バスで一番腹が立ったのは、これは一種のハプニングですが、例の祇園の自動車事故に関連したことです。
あの日、私が銀閣寺から清水寺へ行くバスに乗る直前くらいにあの事故が起こったらしく、バスは銀閣寺を出発してしばらくは順調に走っていたのに、途中からひどい渋滞に巻き込まれ、ほとんど動かなくなってしまいました。
観光地を回っている途中ですから、あんな事故が起きたことなど、私も含めて乗客はほぼ全員知らなかったでしょう。「銀閣寺から清水寺までバスで20分くらい」ということだったのですが、あの日は1時間以上もかかってしまいました。
その間、運転士は、明らかに営業所からの無線連絡で「祇園で事故が起き、規制で道路が渋滞している」という情報を聞いているのに、それを乗客に一言もアナウンスすることなく、ただ黙って運転しているだけでした。
こちらは混雑したバスに1時間も立ちっぱなしで乗りながら、「京都はいつもこんなに渋滞しているのか。ガイドブックに書いてあることと全然違うな!」とぐったりしているというのに、なんのお知らせもしようとしないのです。
私が祇園でそんな事故が起きていたことを知ったのは、ようやく清水寺の最寄りのバス停を降りて、近くのたばこ屋のおばちゃんと話をしたときでした。
「本当に必要な情報は伝えないくせに、どうでもいい注意ばかりしつこく流す」放送の典型的な例ですね。

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カテゴリ:京都
西武鉄道に苦情を言いました
西武新宿線高田馬場駅では、いつも構内のパン屋「神戸屋」が「ただいまパンが割引中です!」といった絶叫呼び込みをしていています。これまでじっと我慢してきたのですが、先日、駅長クラスらしい人をつかまえて、「あれは迷惑行為です!」と苦情を言いました。
駅員は私の意見をそこそこ理解してくれて、その店については「苦情があったので、できるだけ呼び込みを控えるように」という指導をその場でしてくれました。
ただ、駅のテナントに関しては西武鉄道が直接入居させているわけではなく、西武グループの別の企業が管理しているため、駅からはあまり強く「やめなさい」と言うことはできないという返事だったので、今後どの程度の効果が見込めるかはわかりません。
ちなみに、これまでにその呼び込みについて、駅の利用者から苦情があったかと聞くと「記憶にありません」だそうで……。
「神戸屋は高田馬場だけでなく、私の地元駅などいろいろな駅にも出店していて、どこも大声の呼び込みがうるさい。エキナカブームに乗って絶叫呼び込み店を増やすのは、乗客が安全に快適に駅や電車を利用することを妨げるだけです」ということもきちんと言ったのですが、「高田馬場駅の駅員としてできることは、この駅の構内の店について苦情があれば伝えることと、新宿エリアを担当している営業所にその意見を上げることだけなんです」という返事だったので、またしてもがっかりです。
西武鉄道は、以前にも書いたとおりですが、ほかの鉄道会社に比べればまだ全体的な騒音状況はましなほうなのですが、それでも神戸屋の件以外にもいろいろ言いたいことはあります(なんと西武グループ直営らしい花屋が、各駅で絶叫呼び込みをしています)。いずれ機会があれば本社にでも苦情を言いに行きたいと思っています。

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カテゴリ:店・施設・商店街
聖蹟桜ヶ丘でも駅メロ開始その2
先日の朝日新聞に、またしても「聖蹟桜ヶ丘駅の電車接近メロディー」に触れた記事がありました(当然、好意的に書いている)。
それに抗議するため、朝日新聞武蔵野支局で記事を執筆した堀川勝元記者に、
http://bunkasouonn.blog.fc2.com/blog-entry-31.html
で書いた「そのようなメロディーはうるさくて危険である」という意見をFAXにして送りました。

ま、なんのリアクションもありません。当然でしょうね。

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カテゴリ:駅・車内
よい子はうちに帰らない
防災無線で「よい子はそろそろ帰りましょう」などと放送しても、なんの効果もないのは明らかでしょうね。
あの放送が流れたことをきっかけに家に帰る子どもなど、私はこれまでに一人として見たことがありません。
私が子どもの頃からあのような放送は流されていましたが、自分の子ども時代を振り返ってみても、そんなことをした記憶は一度もありません。むしろ自分自身があんな放送で管理されながら育ってきたんだなあと思うと、今さらながら腹が立ってきます。

だいたい、「放送が流れたから家に帰る」などと、子どもにまるでパプロフの犬のような条件反射付けをして、教育上いいことがあるわけないでしょう。学校でも駅でも町中でも、相手が子どもでも大人でも、日本はチャイムや放送で人を管理しすぎなんです。

子どもが夕方になったら家に帰るというのは、「そろそろ暗くなってきたから帰ろう」という子ども自身の自主判断でいいんですよ。
なかなか帰ってこない子どもがいたら、それぞれの家庭で親が「暗くなる前に帰ってきなさい!」と厳しくしつければいいことです。
どうしても子どもを時間できっちり縛りたいのなら、今の時代、腕時計をさせたり、ケータイを持たせたりすればいいんです。もちろん、迎えに行ける親は自分で迎えに行けばいい。そのように個別に対応すればすむことを、無関係な人も含めた全市民に向かって「家に帰りましょう!」などと一斉放送する必要はまるでありません。

私の住んでいる市では、10月から3月までは午後4時半、4月から9月までは午後5時半に夕焼け小焼けの音楽が響き渡るのですが、3/31から4/1になった途端に日の入りが1時間も遅くなるわけありません。逆に9/30から10/1になった途端に日の入りが1時間も早くなるわけではありません。「そろそろ帰りましょう」と命令する根拠そのものがあやふやすぎるんです。

また、今は年端もいかない子どもを夜9時、10時まで平気で塾通いさせている親がぞろぞろいる時代なんですから、その意味でもあんな放送は無意味どころか矛盾しているとしか言いようがないですね。「早く帰りましょう」などと無駄でうるさいだけの放送をするより、子どもに夜遅くまで塾通いをさせるような世の中の流れを正すことのほうがよほど重要です。

まあ、夕焼け小焼けを始めとする「帰りましょう」の音楽やチャイムは、もう日本の社会では本来の目的を離れて、お寺の鐘の音、あるいは教会の鐘の音に替わる「風情あるもの」としてすっかりすり込まされてしまっているので、これをやめさせるのは、あらゆる防災無線の放送の中でもっとも難しそうですね。

なお、「防災無線で帰宅をうながさないで、子どもが犯罪被害にあったらどうするんだ! 悲惨な事件がますます増えているんだぞ!」などと言う人がいますが、子どもが犠牲になる犯罪などめったに起こりませんし、年を追うごとに増えるどころか減っているのが事実のようです。たまに事件が起こるたびにマスメディアが大騒ぎをするので、日本中で「子どもの犯罪被害が増えている! 子どもを守らなければ!」という過剰反応が起きているだけです。
学校の下校時間になると流れる「不審者から子どもを守りましょう」などという放送は、そうしたヒステリックな反応が生んだ無駄な放送の最たるものですね。
あのような放送を流すから、明らかに寄り道をしている子どもや、遅い時間まで遊んでいる子どもを見かけても、不審者だと思われるのが嫌で第三者が「そろそろ帰りなさい」「どうかしたの」などと気軽に声をかけることができない社会になってしまったんです。
片方では「不審者に気をつけろ」、もう片方では「子どもを見ろ」。完全に矛盾している放送を同時に流して、子どもと大人の間、そして市民相互の間に不信感を植えつけているだけなのが防災無線です。

子どもに限らず犯罪被害がいかに減っているか、日本の治安がいかに心配するほどのものでないかというあたりの詳細は、「犯罪不安社会―誰もが『不審者』?」という本に詳しく書かれています。

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カテゴリ:防災無線・広報車・夜回り
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■プロフィール

Author:S.B
市民グループ「静かな街を考える会」会員S.Bのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

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