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西友のセルフレジは、音量を調節できるんですよ奥さん!
 スーパーへ買い物に行くのは、基本的に夜になってからです。「ビッグエー」や「業務スーパー」のような、コンビニに毛が生えた程度の食品スーパーなら、どの時間帯に行っても店内のけたたましさはあまり変わりませんが(昼に行っても夜に行っても、同じ程度にやかましいということ)、もっと大きい規模のスーパーになると、昼の間は店員や店内放送が「タイムセールのお知らせ」「クレジットカードの勧誘」「客の呼び出し」「レジ応援の要請」など、ありとあらゆる告知をでたらめな日本語でがなり立てるので、とても足を運ぶ気にはなりません。
 特に、鮮魚売り場や精肉売り場で店員が「ざーせーざーせー!「はだいばはれほれではっ!」などと意味不明な絶叫を続ける店には絶対に行きません。こういう店を利用するのは客が減って店内放送も減り、タイムセールがすべて終わり、店員の数も少なくなって声を張り上げることがなくなる夜間に限るのがベストです。
 まあ、冬の間に夜遅くなってから自転車を漕いで買い物に出るのは、ヒジョーにキビシーんですけどね。

 そんななか、うちから数km離れた「西友」へ行きました。もともとこの西友は店内で流れるBGMの音量が大きくて、店員も「人間自動ドア挨拶」「擦れ違い挨拶」(これがどんな状態を指しているかは、「ブログ内検索」で調べてください)を続けるため、何度も「お客様ご意見箱」に投書したり、店員に苦情を言ったりしていたのですが、少し改善されてはすぐ元に戻るという状態を繰り返したので、「二度と行かない店」に認定してしまったのです。
 西友は、売り場にラジカセや液晶モニターを置くことがあまりないスーパーだけに(店による。まったくないわけではない)、「せめてBGMが改善されれば買い物をするのに」と考えているうちに行かなくなってしまったのですが、数年ぶりに足を運んでびっくり。なんと天井から流れるBGMの音量がずいぶん小さくなり、店員が近くを通っても「人間自動ドア挨拶」や「擦れ違い挨拶」をすることがなかったのです。ラジカセや液晶モニターも売り場にはまったくなかったので、これなら買い物ができると思いながらレジ周辺へ。
 ところが、ここではけたたましい音声が流れ続けていました。騒音元は、いつの間にか導入されていたセルフレジです。うちの周囲にセルフレジを導入しているスーパーはまだないので、私にとってセルフレジ青い初体験の機会がついに訪れたのです!

 私は店員のいる通常のレジを利用するか、セルフレジにするか少し迷ったのですが、日本のスーパーに特有の「言われれば客の靴でも舐めるほど慇懃無礼すぎるクソバカうんこ丁寧な接客」が不愉快なので、機械を相手にするほうがまだましだとセルフレジを選択。すると10台ほどあったレジのうち、客が利用中の半分のレジからは、銀行のATMや駅の券売機と同じようにやかましい案内用の音声が大音量で流れていました。そして、それを我慢しながら操作しているうちに発見したことがあるのです。

 なんと西友のセルフレジは、客が音量を調節できるんですよ奥さん! 液晶画面に「音量」というボタンがあるのでそれを押すと、自分で音量を上げたり下げたりできるようになるのです。ちなみに、音量の調整を表示させたときは7段階くらいで7のフルボリュームになっていました(なんとまあ恐ろしい)。私はこれをすかさず1にまで下げました。でも、1どころか音量をゼロにすることもできるので、今度は無音にしてしまおうかな。

 今後はときどきこの西友を利用して、セルフレジの音量を1台ずつ順番に1にしていけば、いずれすべてのセルフレジの音量が1になるだろうか。まあ、そんなことをしても、すぐ7に戻ってしまうのがオチでしょうが。
 何も音量をゼロや1に固定しろとは言わないけれど、せめて7段階なら、真ん中よりちょっち下の3ぐらいがデフォルトになっていれば我慢できるのに。そう店員に言って、朝、レジを開けるときは必ず音量を3に設定してくれと提案してみようかとも考えています。

 そういえばスーパーで思い出したのですが、昨年「コストコ」というアメリカ発の会員制スーパーに行ったことがあります。うちからは電車とバスを乗り継がなければならないのですが、新聞のチラシに「1日無料会員権」みたいなものが挟んであったので、どんな店か見てみようと物見遊山の気分で出かけたのです。

 いやあ、コストコはいいですな。なんと体育館みたいなだだっ広い店内には、天井からのBGMが一切流れていないのです。完全に無音です。これは日本の小売店では絶対に考えられないことです。それから、どの売り場にもラジカセや液晶モニターの宣伝放送がありません。だから、客もみんな落ち着いてゆったりと買い物をしていたし、ガキどもが音楽や店内放送に煽られてキーキー叫び回るという、阿鼻叫喚の地獄絵図を見ることもありませんでした。
 唯一の例外は家電製品の売り場で、ここではテレビやパソコンがかなり大きな音を垂れ流していたのですが、それも店内が広いだけに少し離れて別の売り場に行けば聞こえることはありません。
 それよりも問題は、肝心要の生鮮食品売り場。せっかく静かな店内なのに、ここだけは試食を勧める店員が何カ所かでキンキンと甲高い声を張り上げ続けていました。「コストコはいいですな」と書いておいてそれをすぐに覆しますが、これがあるだけでもう買い物をする気になりません。

 コストコは肉なら最低でもキロ単位、お菓子や調味料などもケース単位といった、とんでもない量のまとめ売りをしているスーパーなので、一人暮らしの私にはそもそも買えるものがありませんでした。だからレジも利用しなかったので、そこでどのような接客をされるのかわかりません。しかし、店内をぐるぐる歩き回った感想としては、せっかく余計なBGMや店内放送がなく買い物がしやすい環境なのに、生鮮食品売り場の店員の幼児的なけたたましさが、それをすべて台無しにしているというところですね。
 まあ、どのみちうちから近いわけでもないし、買えるものがなければ私の生活には無関係なのでどうでもいいのですが。

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カテゴリ:店・施設・商店街
商店街スピーカー騒音の記録その3
●西武池袋線「秋津駅」・JR武蔵野線「新秋津駅」の商店街

 連絡通路がなく、乗り換えに350mほど延々と歩かされることで有名な秋津駅と新秋津駅。この両駅を結ぶ商店街は、街灯にスピーカーを設置してBGMや宣伝放送を垂れ流したりしていなかったので、それについては良いところ。幸か不幸か、駅前ロータリーもろくに整備されていないので大型ビジョンもありません。
 常に頭の上から音楽やアナウンスを聞かされながら歩かなければならない、地獄のような商店街と比べればずっとましです。

 ただ、いくつかの店が、店先に置いたラジカセや液晶モニターから大音量の宣伝放送を流しているので、それはちょっと鬱陶しい。また、この商店街や駅周辺は不動産業者の捨て看板だらけ。私が通った日も、秋津から新秋津までの電柱という電柱、街灯という街灯に汚らしい貼り紙が何十枚も貼られていました。

 秋津駅のすぐ横には交番があるのに、警官はこういうものを見てもそのまま放置。商店街の経営者も、自分の店の前の電柱にベタベタと貼り紙をされて何も感じないようです(自分たちが堂々と「はみ出し陳列」をしたり、ギラギラしたド派手な看板を取り付けたりしているから、貼り紙もなんとも思わないんだろうね)。

 大して広くもない道を歩行者、自転車、バイク、自動車が行き来しているので、避けようとすると電柱からはみ出た捨て看板が邪魔になったりもする。こういうものを野放しにするのは景観的にも物理的にも問題。だから法律や条例で規制されているのに、誰も真剣に取り組まないから不動産業者のやりたい放題になっている。

 まあ、そんな状況はこの商店街に限ったわけではなく、どこへ行っても同じですが。

 追記 先日、またこの商店街を歩いたのですが、新秋津駅近くのパチンコ屋が密集している裏道のあたりは地獄ですね。店内で流している大音量の音楽やアナウンスが、そのまま道路までガンガン響いている。せめて、店の外には音が漏れないようにしようという配慮が、どの店にもまったくありません。こりゃだめだわ。

商店街スピーカー騒音の記録その1
商店街スピーカー騒音の記録その2

カテゴリ:店・施設・商店街
BGMが控えめなコーヒーショップの紹介
 他のエントリーで、東京都内のBGMのない喫茶店や、BGMがあってもそれほどうるさくないコーヒーショップをいくつか紹介していますが、その続き。
 味などは一切関係ありません。ただ「やかましくなく、そこそこ落ち着けるかどうか」だけが基準です。

椿屋珈琲店 池袋茶寮

 池袋駅東口を出てすぐ、ビックカメラとヤマダ電機が並んでいる向かいのビルの地下。絶叫と轟音にさらされるキチガイじみた一角にある喫茶店ですが、店に入ってしまえばBGMの音量は控えめ。店員も機械のような紋切り型でなく、もう少し自然な態度で接客をしてくれました。

 とはいえ数年前、吉祥寺駅の井の頭公園側にある系列店「椿屋珈琲 花仙堂」に入ったときはひどかった。BGMが控えめなのは同じでしたが、店員はキーキーキーキー甲高い声で「よろしかったでしょーかあああああ」「させていただきまああああす」のマニュアル言葉を連発。
 最も腹立たしかったのは、店を出る客に必ず「お足元にお気をつけてお帰りくださああああい」と言っていたことです。

 確かにその店は、外を日本庭園風にあつらえ敷石が並んでいたので、うっかりすると年寄りはつまずくかもしません。しかし、それなら老人や松葉杖をついている人、視覚障害者など「これは声をかけたほうがいいな」という相手に「気をつけてくださいね」と言えばいい(店員が外まで付き添ってやればもっといい)。
 そういう判断を一切せず、誰に対しても「お足元にお気をつけくださああああい」と決まり切った言葉を放り投げてくる、電車やバスのアナウンスと同じ「バカの一つ覚えのご注意放送」には、本当にイライラさせられます。
 そもそも敷石がそんなに危険なら、撤去して平らな通路にすればいいだろうに。

 客が一人帰るたびにレジから響く、「お気をつけくださああああい」「お気をつけくださああああい」の声を聞かされながら飲むコーヒーなんて、うまくもなんともありません。池袋の店はそれがなかったので良しとしておきますが。

フォレスティ コーヒー 永山店

 小田急永山駅改札の目の前にある、セルフサービスのコーヒーショップ。小田急系列の店らしいですが入ったのは初めて。「どうせ、やかましいんだろうな」と思いながらでしたが、意外とBGMの音量は小さめでした。

 まあ、店員が「いらっしゃいませこんにちわああああああ」「たいへんしつれいいたしましたあああああああ」などと、コーナーポスト最上段からの投げっ放しコンビニ言葉を連発するのは耳障りでしたが、もう、どんな店に行ってもこの空疎な言葉から逃げるのは無理だとあきらめるしかないんでしょう。

上島珈琲店 成城店

 成城学園前駅南口にあるUCCのコーヒーショップ。うるさいので二度と行かないと決めた「コメダ珈琲店」と同じフルサービスの喫茶店……と思っていたのですが、セルフサービスの店だったんですね。値段は喫茶店とドトールのような低価格チェーンの中間ぐらい。

 表に出ているメニューを見て「少し値段が高いぶん、落ち着かせてくれよ」と思いながら入店。ここでBGMがガンガン鳴っていたらすぐに背を向けるところですが、そこそこ小さめの音量で落ち着いた音楽がかかっていたので利用しました。

 しかし、ここも店員の脳天杭打ち式マニュアル接客は同じ。特に怒りが湧いたのは、カウンターでコーヒーを受け取った後、「お足元にお気をつけてお持ちくださああああい」と、すべての客に言っていたこと。ここでもまた「足元に注意しろ」です。

 いったいこれは、なんなんだろう。別にこの店は床がぐにゃぐにゃのたうっているとか、配線がうねって凸凹しているというわけではありません。もし、そんな店だったら「さっさと直せよ」というだけで、床は当然のように「平ら」でした。
 それなのに、いちいち「お足元にお気をつけくださああああい」と、老若男女すべての客に言わなければ気が済まない接客というのは実に不思議です。「日本には、まともに歩ける人間が一人もいなくなった」とでも思っているのでしょうか。

 セルフサービスだから、当然、コーヒーを運んでいる途中につまずいてこぼしてしまう客も、たまにはいるでしょう。この「お足元にお気をつけくださああああい」の氾濫は、そういう客に「店の責任でございますううううう」とペコペコして、代わりのコーヒーを無料で提供するのも癪だから、「ほーら、あらかじめ“気をつけろ”と言っただろ」というアリバイ作りのためなのか。
 それとも、相手を見ずに、誰彼かまわず「お足元にお気をつけくださああああい」と言い放つことを「やさしさ」だと勘違いしているのか。

 本当に「やさしい」なら、セルフサービスだろうがなんだろうが、「こりゃ、足元がおぼつかないな」という客のコーヒーは店員が運んでやればいい。そして、普通に歩いている中年のおっさん(私)のような客には、「足元に気をつけろ」などと人を小バカにするようなことは言わないほうがいい。

 飲食店で料理を出した後に「ごゆっくりどうぞ」と言うのは、「こんにちは」や「ありがとう」と一緒で「礼儀の言葉」として受け入れることができます。「そんなこといちいち言われんでも、ゆっくりしたければするし、したくなければせんわ!」と腹を立てることはありません(言い方にもよりますが。「ごゆっくりどーぞーーーーー」とだらしなく語尾を延ばし、いかにも「そう言えとマニュアルで決まってるから付け足しただけー」という言い方なら腹が立ちます)。
 しかし、「お足元にお気をつけくださああああい」というような直截的な「注意」は、相手や状況に応じて言うべきであって、溝がすり減ったレコードのように、ただ自動的に繰り返す言葉ではないはずです。私は「お足元にお気をつけくださああああい」と言われると、「余計なお世話だ!」と言い返すこともあります。

 ま、この店もそうですが、セルフサービスのコーヒーショップは音楽さえ控えめなら、カウンターのない階に移れば店員の声が聞こえないので静かに利用できる。それが唯一の取り柄でしょうか。
 ここ1年ほどの間に入った店で、BGMがうるさくてぶちキレそうになったコーヒーショップは、「エクセルシオール カフェ 都立大学駅前店」「プロント 池袋東口店」などいくつもあります。

カテゴリ:店・施設・商店街
民営化で「痴の殿堂」と化す最近の図書館
 コンビニに代表される、「いらっしゃいませこんにちわああああ」(「こんにちは」ではなく「こんにちわ」と表記するほうがお似合い)という言い方。
 チェーン店だろうが個人商店だろうが公共施設だろうが、どこへ行っても聞かされるこのアホっぽい挨拶と、それに続くマニュアル語だらけの接客は本当に不愉快です。

 そんななか、余計なことにイライラせずに済む最後の砦「だった」のが図書館。これまでは職員が日常的な言葉遣いや態度の延長線上で、ある程度自然に、人間らしく対応してくれていまし「た」。
 しかし、過去形で書いているとおり、それも昔の話です。私がよく行く市の図書館は数年前、民間事業者に運営が委託された途端「接客態度」が激変。「お客様は神様です」のつもりなんでしょう、揃いの制服を着たコンビニ店員のような職員が、まさにコンビニレベルの定型言葉を連発する場になってしまいました。

 カウンターで本を借りるときのやりとりを例に挙げると、こんな感じ。

 職員 「こんにちわああああ」(男も女も薄ら笑いの「バスガイド声」で語尾を伸ばす。以下、職員の話し方はすべて同じ)
 私 (本と貸し出しカードを出して)「貸し出しお願いします」
 職員 「はいおあずかりいたしまあああす」、(カードのバーコードをスキャンして)「カードのほうおかえしいたしまあああす」、(本のバーコードをスキャンし返却日を印刷した紙を挟んで)「おまたせいたしましたああああ、×月×日までのご返却でえええす、ありがとうございましたああああ」
 私 (苦々しい気持ちを抑えながら)「ども」

 予約していた本を受け取るときは、さらに「うぜー」ことになります。

 職員 「こんにちわああああ」
 私 (貸し出しカードを出して)「予約した本の受け取りです」
 職員 (カードを受け取って)「はいおあずかりいたしまあああす」、(カードのバーコードをスキャンして)「カードのほうおかえしいたしまあああす、少々おまちくださあああい」、(後ろの棚に本を取りに行き、戻ってきて)「たいへんおまたせいたしましたああああ」、(本のバーコードをスキャンして)「おまたせいたしましたああああ、ご予約の本はこちら5冊でよろしかったでしょうかああああ」
 私 (むかつくので返事をしない)
 職員 「……×月×日までのご返却でえええす、ありがとうございましたああああ」
 私 (怒りのあまりキレそうになりながら)「どーも!」

 これのどこが鬱陶しいのか。

 ●鼻にかかった声でだらしなく語尾を伸ばす話し方。
 ●目の前に差し出されたのはカードだと見ればわかるのに、いちいち「カードのほうおかえしいたしまあああす」と説明を付け加えること。「はい、お返しします」で十分だ。「~のほう」という言い方も不快。
 ●ほんの数秒しかからない行動でも、「少々おまちくださあああい」「たいへんおまたせいたしましたああああ」と大げさな「謝罪」を連発すること。こっちは「待たせるな!」などと思ってもいないのに。
 ●自分が予約した本のことぐらい自分で把握しているのに、「こちらでよろしかったでしょうかああああ」と確認を求めてくること。

 本を借りるときだけではありません。何かの拍子に職員と話をすると、返ってくる言葉のなかに「~になりますねええええ」だの、「~させていただいておりまあああす」だの「コンビニ言葉」が頻発します。
 なんだかなあ。「~になります」ではなく、「~です」とスッキリ言えないのかね(私は、この「なります」の氾濫を「成増症候群」と呼んでます。成増というのは東京の地名)。
 それに私が何かを「させた」わけじゃないんだから、「~させていただいております」ではなく「~しています」と、主体的な言い方をすればいいのです。

 さすがに、カウンターで「いらっしゃいませええええ」「またご利用くださいませええええ」とは言われないし、館内で職員とすれ違うたびに「いらっしゃいませこんにちわああああ」「どーぞご利用くださいませええええ」と、「すれ違い挨拶」や「やまびこ挨拶」を繰り返されることもありません(今のところ)。
 しかし、民営化された図書館はコンビニやスーパーとあまり変わらない、「過剰にへりくだる態度やものの言い方」だらけの不愉快な場所になってしまったのです。

 その究極が、子供への対応です。
 これまで、その民営化された図書館で、職員が子供に「こちらでよろしかったでしょうかああああ」「カードのほうおかえしいたしまあああす」などと言っているのを何度も見て、私は腹を立てていました。

 ある日、我慢しきれなくなり職員(40歳くらいのおばさん)に「大の大人が子供相手に、そこまでへりくだる必要がありますか。『これでよかったかな?』とか、『先にカード返すね』とか、もっとふさわしい言い方があるじゃないですか」と言ってみました。
 しかし、職員は「わけわからんちんだわ!」という顔をするだけ。「子供だって大切な利用者様。その利用者様に丁寧な言葉で話しかけているのに、なんで文句を言われなきゃならないのかしら」とでも言いたげな表情でした。

 何も返事がないので「あなたは、子供相手にそんな言葉遣いをすることを、いいことだと思ってやってるんですか?」と質問しても口籠もっているだけ。「マニュアルで決まってるから、仕方なくそういう言い方をしてるのかもしれませんが、あなた個人はどう思ってるのか、それをお聞きしたいんですが」としつこく食い下がると、その職員は胸を張って言いました。
 「はい、素晴らしいことだと思っています!」

 そっかー。小学生や中学生、それどころか幼児にまで「よろしかったでしょうかああああ」「おかえしいたしまあああす」という口の利き方をするのが「素晴らしいこと」なのかあー。私は「大変ベンキョーになりました!」と言い捨てて立ち去るしかありませんでした。

 なんの本だったか覚えていないのですが、ファーストフード店で小学生に「お煙草のほうはお吸いになりますかああああ」と言った店員のエピソードを読んだことがあります。それと同じレベルの「接客」が、ついに図書館でも始まってしまったかと思うと、これはもう愕然とするしかありません。

 別の図書館(そこも民営化されている)では、入口のすぐ横にカウンターがあり、利用者が出入りする度に職員が「こんにちわああああ」「ありがとうございましたああああ」と言ってきます。
 ある日、私が館外のトイレに行くため外に出ようとすると、職員が「ありがとうございましたああああ」と声を掛けてきました。そして2分後に戻ってくると、何事もなかったように「こんにちわああああ」……。

 これが典型的な「人間自動ドア挨拶」です(これも私が勝手に名付けた)。目の前を通る人を個別の人間として認識するのではなく、ただ動くモノに反応するセンサーのように「こんにちわああああ」「ありがとうございましたああああ」と繰り返しているだけ。

 その図書館は小さい分館なので、私がトイレに行って戻ってくるまでの2分間に、他の利用者が出入りしたとしても、せいぜい一人か二人でしょう。ゼロだった可能性が一番高い。
 たったそれだけの人数なんだから、目の前を通る利用者を見ているのなら「この人はさっき出ていったばかりだ。トイレに行って戻ってきたんだろう。同じ人に何度も『こんにちは』を繰り返すのはおかしいな」と瞬時に考えて、せめて戻ったときの「こんにちわああああ」は言わずに「見て見ぬ振り」ができるはず。

 そういう判断をせず、音声装置が付いた自動ドアのように「こんにちわああああ」「ありがとうございましたああああ」と繰り返す職員は、利用者を「ただの物体」と見ているのと同じこと。これは丁寧どころか、とてつもなく失礼な行為だと思います。
 そもそも、斎藤工そっくりのイケメンである私を見て、2分で忘れるというのが信じられないんだよなあ。(←ついに壊れたか)

 以前の図書館は、職員の対応が完璧だった――と言うつもりはありません。自治体が直接運営していたころは、まずまずまともな人達に混じって、驚くほど横柄な態度の職員が何人もいました。

 後者は(たぶん)定年退職後に契約で市に雇用されたか、シルバー人材センターみたいなところから派遣されてきたおっさんじゃないかと思いますが、こういう人たちの態度は無駄にでかい。
 こちらが「お願いします」と本を出しても、「はい」の一言すら言わない。むっつり不機嫌そうな顔で本を受け取り、そのまま黙って突き返してくる、ということが何度もありました。表情を見ると、明らかに「なんで一部上場企業の部長を勤めて愛人までいたわしが、こんな場末の図書館に座らにゃならんのだ」と書いてあります。

 こういう高慢ちきなおっさんは論外ですが、それでも「その人らしさがある」と言えなくもないし、「ちょっと態度悪いですよ」と言って改善させることもできます。
 しかし、子供相手にへりくだることを「素晴らしいと思います!」とのたまうような、善意をコールタールでガチガチに固めた心でコンビニ接客をする職員には、「その慇懃無礼さがいかんのです」と言っても通用しません。

 すっかり「知の殿堂」から「痴の殿堂」に成り下がってしまった民営図書館。ブックオフ化も近いこの図書館には、もう一つ「館内に鳴り響く電子音」の問題もあるのですが、それについてはまた気が向いたら。

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タマにはマツモトキヨシをほめるゾ!
 この冬、キャンタマ袋が痒い! 痒過ぎて悶絶しています。

 金玉袋の痒みは「陰嚢湿疹」と言い、要は「デリケートゾーンがかゆ~い!」と同じ症状のこと。調べてみると、水虫や陰金田虫の原因は白癬菌ですが、陰嚢湿疹は特定の菌が悪さをしているわけではないらしい。生活習慣や体質の変化が関係している可能性もあるが、いずれにしろ、発症原因を特定するのは難しいことがわかりました。

 陰嚢湿疹にこれという治療法はなく、とにかく痒みを抑え「痒いから掻く、するとまた痒くなる」の永久運動を止めるしかないようです。
 病院に行っても、タマタマおっぴろげ~で恥ずかちいポーズをとらされたあげく、「痒みを抑える薬を出しときますね~、絶対に掻いちゃ駄目ですよ~」と言われるだけになりそうなので、とりあえず私は市販薬で対決することに決定。

 使う薬は、かの有名な「フェミニーナ軟膏」でもいいのですが、これを男が買うのはやっぱり恥ずかしいもの。男性向けにパッケージされた薬(中身は男性用も女性用も変わりない)がいくつかあるようなので、どれにするか、可能な限り店頭で成分や値段を確かめながら選びたい。そのためには、できるだけ品揃えが豊富なドラッグストアに行きたいが、どうしよう――。

 ここまでは前置きです(くだらねーなー)。

 私は薬を買うとき、いつも家から2km以上離れたスーパーの一角にある薬局を利用しています。そのスーパーは比較的、店内放送がうるさくなく、売り場にもラジカセや液晶モニターがないので、そこそこ落ち着いて買い物ができるからです。
 しかし今回は、大きなドラッグストアでおいなりさんの薬を選びたい。でも、けたたましいBGMや宣伝放送、店員の押しつけがましい「らっしゃあせーーー!」の雄叫び大合唱は聞きたくない。
 どーすっかなーと考えていて思い出したのが、ある商店街のマツモトキヨシです。

 そのマツキヨの前をたまに通ることがあるのですが、店の中からBGMやアナウンスが聞こえてこないのが、いつも不思議でした。吉祥寺のマツキヨのように、店員が狂った機械と化して絶叫呼び込みをしているのも見たことがない。もしかして、あの店なら静かに買い物ができるのではないか、と思い切って突撃してみました。結果は大正解。

 店内にはBGMが流れていたものの、それほど大音量ではありませんでした。売り場の棚に二つほど液晶モニターが取り付けられ、鬱陶しいCMを放送していましたが、私が探していたマタンキ袋の薬の棚からは遠かったので、あまり気にならず。
 店員が、擦れ違うたびに「いらっしやいませーどーぞごりよーくださああああーい」などとよけいな「声掛け」をせず、ただ、すーっと歩いていくだけなのもスマートでした。

 レジの接客もまずまず。小売店にありがちな「こちらがポイントカードを出しているのに、店員がそれを見もせず『ポイントカードはおもちでしょーかあー』とバカ質問をしてくる」ことがなかったし、「ありがとうございましたまたおこしくださいませええええ」と長ったらしい声も張り上げません。
 普通のドラッグストアなら、あまりのうるささとしつこさに5分と耐えられない私でも、この店はなんだかんだで40分以上店内にいることができました。玉袋筋太郎の乱を鎮圧する薬をじっくり選び、ついでに大量の食品も買ってしまったほどです(け、決してたまきん薬のカモフラージュではない)。

 まあ、100%落ち着いて買い物ができたというわけでもありません。液晶モニターはすべてなくして欲しいし、BGMを流すのはかまわないけど、キンキン声のアイドル曲ばかりだったのはきつい。もっと人畜無害なイージーリスニングにでもしてくれりゃいいのに。
 でも、やかましい店の代表格であるマツキヨでも、店によってここまで店内環境が違うことに驚きました。店長の性格によるんでしょうか。やればできるじゃん。

 陰嚢湿疹のほうは、毎日毎日、象さんの耳をびろ~んと広げて薬を塗っているうちに、だいぶ治まりました。薬がなくなったら、また買いに行こう。レジの女の子に「おっさん、ふぐりが痒いのね!」と思われてもかまわないゾ。
 といってもこのマツキヨまで、家から4km近く離れてるんですけどね。少しでもまともな環境で買い物をするためには仕方ありません。

キンタマおにぎり.jpg

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Author:S.B
市民グループ「静かな街を考える会」会員S.Bのブログ。日本の街にあふれるスピーカー騒音や絶叫騒音、うるさい接客、醜い景観などの問題について書き綴っています。

下記の「カテゴリ」から、気になるテーマを選ぶと読みやすいと思います。また「ブログ内検索」で検索すると、その言葉の含まれたエントリー一覧が表示されます。

「静かな街を考える会」については、このブログのトップエントリーで簡単にご説明しています。詳しくは「静かな街を考える会」のホームページをご覧ください。

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